IFCファイルを作る

2001年5月18日作成、2024年1月1日変更
三木(作成時、IAI設備FM分科会に所属)


(注)利用したIFCのバージョンは2.0。以降のバージョンでは差異がある。

◆はじめに

IFCの用途はCADだけに限られたものではありません。 また、利用者はベンダーだけに限られたものでもありません。 ユーザーの立場で、もっとIFCを活用できれば、業務の効率化が期待できるのではないかと思います。

そのためには、IFCについて良く知ることが必要です。 しかし、現在までのところ、IFCについて知るには分厚い仕様書を読み解くしかありません。 通常のユーザーがこうした作業に時間をかけるのは困難でしょう。

本資料は、ユーザーがIFCをもっと手軽に理解できるようにと作成したものです。 概要ではなく、実際のデータの取得、生成の手順を述べることで、応用ができるように配慮しました。 IFC対応のCADから部屋情報を取得して負荷計算を行なう、そんなことがユーザー自身の手でおこなえるための一助になればと思います。

◆目次

(1)最初の一歩、最も簡単なIFCファイルを作る
(2)IFCファイルに情報を追加する
(3)IFCファイルから情報を取得する
(4)部屋の情報を取得する
(5)位置の情報を取得する
(6)プロパティセットを取得する
(7)プロパティセットとエンティテイの関係付け
(8)上位クラスの情報を取得する
(9)部屋情報を作る
(10)単位を表わす
(11)材料を表わす
(12)階の情報を取得する
(13)部屋情報の一覧表を作る
(14)アプリケーションソフトでデータを生成する
(15)アプリケーションソフトが必要とするデータ
(16)IFC2x2におけるP-Set(プロパティセット)の仕様と使用方法
(17)IFC2x用テストデータの内容確認
(19)IFC2x用テストデータに属性を付加する

◆関連資料

建築設備のIFC(Industry Foundation Classes)/【IFCの仕様】
建築設備のIFC(Industry Foundation Classes)/【IFC Ver2.0 で定義されている設備オブジェクトの概要】
主要建築部材のIFCクラスと属性
IFCファイルとSTEP形式
線形リスト