5 ビットコンパレータ回路
ビットコンパレータは、データの大小比較を行うものである。
1ビットのデータA0、B0の比較を考える。
A0、B0のとりうる値と、その大小関係を示す論理表を下図に示す。
A0、B0を入力し、その大小関係を与える回路を下図に示す。
さらに、2ビットのデータA1、A0とB1、B0を扱う場合の回路を下図に示す。
以下、ビット数が増えればこの段数を増せば良い。
実際には、専用のICを利用すれば良い。
TTLの7485は4ビットのコンパレータである。
7485のピン配列および論理表を下図に示す。
カスケード入力端子を利用すれば、4ビット以上のデータ比較もできる。
16ビットのデータ比較を行う回路を下図に示す。
参考/ 暗証番号錠
シフトレジスタとビットコンパレータを用いて、簡単な暗証番号錠ができる。
回路を下図に示す。
図において、まず入室時にはキースイッチから4桁の番号が入力される。
この番号はエンコーダによってBCDコードに変換され、4桁×4ビットのデータとしてシフトレジスタに記憶される。
一方、デジタルスイッチにおいては、任意に4桁の暗証番号が設定されている。
このデジタルスイッチのデータとシフトレジスタのデータがビットコンパレータによって比較され、一致した時は開錠信号が出されると共にシフトレジスタのデータはクリアされる。
次にこの信号によりタイマが作動し、リレーが一定時間ON(またはOFF)となり、アクチュエータ(例えば電気錠)が作動する。
また、退室時には、プッシュスイッチによって同様に開錠が行われる。