番外編(113-2)、続、バタ電(20091010)


日御碕{ひのみさき}灯台から松江方面への帰り道、一畑電車の雲州平田(※)駅で、知人のI氏が車を停めてくださった。「写真を撮ってはどうですか」と。
(※)地元では「うんすうふらた」と発音する由。
え?、いーんですか?ホントに?いや、そんな、ワタシのために、そんなそんな、・・ありがとうございますぅぅ!
思いがけない展開に、一気に興奮状態。さっそく線路端に立ち構内を眺める。いやー、うれしかぁ。
写真 一畑電車の駅構内と3000系(2009年9月26日14時40分頃、雲州平田駅にて)

すると知人、今度は「中を見学させてもらえるか聞いてきます」と。
え?、ムリですよ、それは、いくらなんでも、急に、ご迷惑ですよ、きっと。
だが、意外にも交渉の結果はOK。は?、へ?、いーんですか?ホントに?こんなことって。
ここまで思いがけないと、興奮を通り越して呆然状態。入場券を渡されても、まだ信じられない。
写真 一畑電車の入場券(2009年9月26日14時50分頃、雲州平田駅にて)

駅員さんに先導され、線路を渡り、構内に入る。ちょっと足元がフラフラしてるよーな。
詰所で入場者名簿に記帳すれば、あとは自己責任。
うわっ、電車が間近でデカいぞ。
写真 一畑電車の駅構内と3000形(2009年9月26日15時20分頃、雲州平田駅にて)

車庫の裏手にはデハニ52と53が。
「窓からの隙間風が冷たくてねぇ」、聞けば、知人も昔、この電車にお世話になっていたとの由。もしかすると、知人もこの電車をもう一度見ておきたかったのかもしれない。
最後に知人、「記念に一枚」と。おかげでデハニ50形とのツーショットもゲット。何から何まで。
写真 一畑電車の駅構内とデハニ50形(2009年9月26日15時頃、雲州平田駅にて)

ちなみに、このデハニ50形を保存しようという動きもあるようだが、一畑電車だけでは難しい様子。
さもありなん。地方の鉄道はどこも苦しいから。
地方の鉄道が元気になるように、何とか世の中が変わって欲しいものと思う。
写真 一畑電車の駅構内とベンチ(2009年9月26日15時20分頃、雲州平田駅にて)

一畑電車を堪能して松江に戻り、松江城へ向かう。
松江城は築城時の天主が現存する歴史あるお城。
天主はそれほど大きくはないが高台にあるため、最上階に登るととても眺望がよい。逆に街中からもよく見え、松江のシンボルといえる。良いなぁ。
写真 天守閣(2009年9月26日16時頃、松江城にて)

日が傾き、そろそろ撤収の時間。おミヤを買い込んで米子空港へ向かう。
しかし、「せっかくだから境港{さかいみなと}にも寄りましょう」と。
境港は水産の町として有名だが、近年はゲゲゲの鬼太郎の町としても有名だ。
作者の名前を冠する「水木しげるロード」には鬼太郎や妖怪達の像が多数置かれ、居並ぶ商店もそれらしい装飾となっている。
訪れるなら、すっかり暗くなったこの時間帯がマッチング。
写真 水木しげるロード(2009年9月26日18時40分頃、境港駅付近にて)

そして「水木しげるロード」の起点、境港駅ではキハ40系のゲゲゲの鬼太郎列車を発見。
これはどうやら目玉おやじ列車。他には鬼太郎、ねずみ男、ねこ娘、の各列車がいるらしい。
駅の周囲はあまり明るくないので、ホームに居ても暗闇へと走り去っても、何だか怪しいムードが漂{ただよ}っていた。
写真 境線の米子行きキハ40系目玉おやじ列車(2009年9月26日19時頃、境港駅にて)

かくして、2日間の松江旅行は無事終了。予想をはるかに超える中身の濃い思い出深い旅行となった。
それにしても、いろいろとお世話をしてくださった知人には、いくら感謝しても足りない。
またいつか、お会いしたいなぁ、と、オミヤに買ったしじみの佃煮などをサカナにちびちび飲みながら思うのだった。

【初利用駅】一畑電車北松江線/雲州平田駅
【初乗り】なし
【完乗】なし


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