番外編(52)、続、そして神戸(20070519)


今度神戸に帰ったら、久しぶりに有馬温泉に行きたいなぁ、などと思っていた。
何しろ、今から25年も前に行ったきりだから、久しぶりも久しぶりの、チョー久しぶりだ。
ちなみに、当時の記憶は大半が忘却の彼方{かなた}だが、芦屋からバスを使ったことだけは何故か覚えている。
若い頃はそれほど鉄系ではなかった、とゆーことだ。今は昔だ。(-_-)変われば変わるもの。

さて、スタートは、実家の最寄り駅、神戸市営地下鉄、西神中央駅。
神戸市営地下鉄と言えば、つい先日、目出度く開業30周年を迎えた。
開業時、ワタシは神戸に居たが、路線は新長田〜板宿〜妙法寺〜名谷{みょうだに}のみで、一体誰が使うのか、と思ったものだ。
名谷を何と読むのか分からなかったことと併せて、懐かしい思い出だ。
写真 神戸市営地下鉄の3000形(2007年5月5日10時40分頃、西神中央駅にて)

三ノ宮で、市バスに乗り換え。
と言っても、素直に有馬温泉行きに乗るワケではない。
って、それを言うなら、手前の新開地、またはこの先の谷上で神戸電鉄に乗り換えない時点で、すでに素直でないワケだが。
バス乗り場は、阪急三ノ宮駅の山側(北側)。改めてグルっと周りを見渡すと、震災前と変わらないのは、阪急電車の色だけのよーな。
写真 阪急電車の車両(2007年5月5日11時20分頃、三ノ宮駅にて)

市バスの行き先は、摩耶ケーブル駅。
そう、のんびり山越え、が本日の趣向。
摩耶ケーブルには、小学生時代に乗っているはずだが、今見ても、何も思い出せない。この車両、色こそ違え当時のままだとゆーに。
写真 摩耶ケーブルの「ゆめあじさい号」(2007年5月5日12時頃、摩耶ケーブル駅にて)

トンネルを抜けると中間点で、すれ違い。
この後、勾配がさらに急に。とゆーか、結構スゴイ勾配になって、ちと楽しい。
また、こうして木々に囲まれて走るってのもケーブルカーならではで、いーね。
写真 摩耶ケーブルの「にじあじさい号」(2007年5月5日12時頃、摩耶ケーブル駅〜虹の駅間にて)

終点、虹の駅から、今度は摩耶ロープウェイに。
虹の駅付近には、コレといった観光スポットもないので、ケーブルカーで来た人は、全員がそのままロープウェイに、とゆー感じ。
でも、その割には、ゴンドラはチト小ぶり。ケーブルカーが満員なら、ヨーイドンとかになってしまいそう。
写真 摩耶ロープウェイの「おりひめ号」(2007年5月5日12時20分頃、虹の駅にて)

ゴンドラが上がっていくと、眼下に街や海が広がって、おおっ、となる。
終点、星の駅には展望台と言うか広場があって、この景色をじっくり堪能できる。 もっとも、この日は空気が少し霞{かす}んでいて、イマイチではあったが。
ちなみに、この辺りからの夜景は函館、長崎と共に日本三大夜景とされているので、本来は昼よりも夜がお勧め。ただし、夜、しかも山上は温度が下がるので、御注意をば。
写真 摩耶ロープウェイの「ひこぼし号」(2007年5月5日12時20分頃、虹の駅〜星の駅間にて)

ここからは、またバス。
そう、山のテッペンなのに、しっかりとバスが走っている。 とゆーのも、摩耶山頂から六甲山頂にかけては、たくさんの観光スポットがあって、道路も整備されているから。
それらを横目に見ながら、六甲有馬ロープウェイの六甲山頂駅へ。
この駅からは、有馬方面とその反対方面(海側)の両方にロープが延びている。ただし、反対方面側は残念ながら、現在休止中。
写真 六甲有馬ロープウェイの車両(2007年5月5日13時40分頃、六甲山頂駅にて)

こちらのゴンドラは、摩耶ロープウェイのものより一回り大きくて立派。
出発してしばらくは緩{ゆる}い勾配で、間もなく深い谷を渡る。直下の砂防ダムが小さく見えて、なかなかの風情。
谷を渡りきると、山の斜面に沿って急降下。終点、有馬温泉駅に。
山一つ越えただけで、都会から田舎へ。これが神戸の面白さ。
写真 六甲有馬ロープウェイの車両(2007年5月5日14時頃、六甲山頂駅〜有馬温泉駅間にて)

駅から坂道をゆるゆると下っていくと、温泉街。
チョイ浴なら、市営の金の湯、銀の湯が有名。今日はどちらか片方をとゆーことで、何となく金の湯にしてみた。
なんでも、この金の湯、ただでさえ古い有馬温泉の中でも、最も古い温泉なのだとか。
湯は褐色で、それは鉄分が多いせいだとか。なるほどぉ、入るべくして入ったというワケですな。
写真 金の湯(2007年5月5日15時20分頃、有馬温泉駅付近にて)

温泉を出て、近場の店で定番オミヤの炭酸せんべえを買う。子供の頃は好きではなかったが、今は好きになった。これが大人の味というものなのか?まさかね。
さらに坂道をゆるゆると行くと、神戸電鉄の有馬温泉駅。
駅舎は、温泉街らしからぬモダンなもの。もっとクラシカルでも良いがなぁ。
まぁ、車両がびみょーにクラシカルだから良しとするか。
写真 神戸電鉄の駅舎(2007年5月5日15時40分頃、有馬温泉駅にて)
写真 神戸電鉄の1100形(2007年5月5日15時40分頃、有馬温泉駅にて)

有馬温泉〜有馬口は一区間の支線。有馬口で本線に乗り換え。同じホームでの乗り換えなのでとても便利。
ちなみに、本線の名称はありません。じゃなくて、有馬線。(-_-)ヘタなシャレは、やめなシャレ。
続いて谷上で、北神急行電鉄に乗り換え。こちらも同じホームでの乗り換え。
写真 神戸電鉄の駅構内(2007年5月5日16時10分頃、谷上駅にて)

谷上を出ると、すぐにトンネル。六甲山を南北に抜く長いトンネルで、退屈しのぎのためか、途中にはハト(?)とリス(?)の照明が並んでいるところがある。
トンネルを出ると新神戸で、そのまま神戸市営地下鉄に接続。とゆーことは、正確には、トンネルを出ていないワケだが。
それにしても、帰りは速い、速い。やはり素直って大事ですな。

【初利用駅】六甲有馬ロープウェイ裏六甲線/六甲山頂駅、有馬温泉駅
【初乗り】六甲有馬ロープウェイ裏六甲線/六甲山頂駅〜有馬温泉駅
【完乗】六甲有馬ロープウェイ裏六甲線/六甲山頂駅〜有馬温泉駅、神戸電鉄有馬線/有馬温泉駅〜新開地駅


追記

今回の帰省の目的は、オヤジの法事。
そういえば、昔、オヤジは、神戸電鉄のことをいつもシンユウと呼んでいた。神戸有馬電気鉄道時代からの略称だと知ったのは、ずいぶん後になってからだ。


追記2

おかげさまで、10万アクセスを超えました。
始めた頃は、6桁のカウンタなんて要らないよなぁ、なんて思っていましたが。
ご協力いただきました皆々様、本当にありがとうございます。
ちなみに、これまでのアクセス数の経緯を調べてみると、
アクセス数 週数 週数(差)
1万 51
2万 69 +18
3万 82 +13
4万 96 +14
5万 110 +14
6万 123 +13
7万 136 +13
8万 148 +12
9万 159 +11
10万 170 +11
とゆー実績でした。ふぅ。
びみょーに右肩上りなのが、チトうれしかったり。(-_-)仕事では望めないからな。


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