新線改(13)(20090322)


電子工作とゆーとインテリジェンスの香りがするが、作業の大半は配線のハンダ付けで、実態は体力勝負、気力勝負だったりする。
ってゆーか、世の中の物事は、ほとんどがそうであろう。
しかし、TVの料理番組に代表されるように、レシピと材料の紹介が終わると、いきなり完成品の出来上がり、というのが世の中のお約束になっている。
手間ヒマをかけたところを省略するこの風潮こそ、モノ作りの軽視につながっているのではないのかぁぁ!
などと偉そうな御託{ごたく}を並べると、地味ぃぃなハンダ付け作業もネタになるかなぁ。

例えば、リレー周りの配線。
このように基板上に部品を配置して。
図 リレー周りの工作(部品の配置)

ひっくり返して、部品の足をハンダ付けする。
ここで、17箇所×4連=68箇所。
図 リレー周りの工作(部品のハンダ付け)

ここからが配線。最初はスズメッキ線(裸線)を使う。
スズメッキ線は、@安いA細くて扱い易いB切断するだけですぐ使える、ので出来るだけ使うのがよろしい。これは以前、掲示板でご指南いただいたこと。
でも、絶縁されていないので、クロスする場所には使えないのがトホホだ。
ここで、24本×2箇所=48箇所。
図 リレー周りの工作(スズメッキ線のハンダ付け)

そしていよいよ耐熱電線(被覆線)。ここからが正念場だ。
耐熱電線は、スズメッキ線の逆の特性がある。
なので、耐熱電線は出来るだけ使いたくないのだが、使うとボリューム感が出て達成感が一気にアップするのも事実。
ここで、23本×2箇所=46箇所。
図 リレー周りの工作(耐熱電線のハンダ付け)

さて、耐熱電線の弱点がもう一つ。同じ場所に2本の線をつなぐのが難しいことだ。
さくっ、と上手くいくこともあるのだが、大抵は2本目をつなぐと1本目が外れ、1本目をつなぎ直すと2本目が外れ、以下繰り返し・・うぉーっ!、となって精神衛生上すこぶるよろしくない。
図 リレー周りの工作(耐熱電線のハンダ付け)

なので、最近はそういう場所にはズズメッキ線を使って接続点を増量するようにしている。
急がば回れ、とゆーこと。オトナだなぁ、うんうん。
ここで、8本×2箇所=16箇所。
図 リレー周りの工作(耐熱電線のハンダ付け)

とゆーことで、リレー周りのハンダ付け終了。
部品が24個で、スズメッキ線が28本、耐熱電線が27本、ハンダ付けが178箇所。
料理番組で言えば、細かく刻んでコトコト煮ました、ってところかなぁ。


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