番外編(221-2)、バスじゃなくて(20141108)


サンディエゴには軍艦だけじゃなく、何と電車も居た。やっほぅ!
写真 サンディエゴトロリー(2014年10月5日13時頃、Convention Center〜Gaslamp Quarter間にて)

この電車、サンディエゴでは、トラムじゃなく、トロリーと呼ばれている。
でも、トラムかトロリーかは、大事なことではない。
写真 サンディエゴトロリーの案内板(2014年10月5日17時40分頃、Convention Center付近にて)

大事なことは、もちろん、乗れるか乗れないかだ。
しかし、初日はチャンスがなく、乗れず。むーん。(-_-)やはりな。
宿泊したホテルのすぐ横を走っているので、プレッシャーがキツイ。
写真 サンディエゴトロリー(2014年10月5日18時頃、Gaslamp Quarter付近にて)

そして、二日目も以下同文で、乗れず。もやーん。
でも、禍福{かふく}は糾{あざな}える縄の如しで、代わりに、回送中の客車列車、COASTER号を見ることができた。走行線は、トロリー用の電化された複線ではなく、その隣にある非電化の単線。
ディーゼル機関車が客車列車を推進して、ゆっくりと通過していった。まるで、上野から尾久に向かう、ありし日のあけぼの号のよう。
客車の車体は中央部が二階建て、両端部が一階建てで、両端部の頭と裾が絞られたラグビーボール型。それにしても、車体長がさすがに長い。
写真 COASTER号(2014年10月6日8時30分頃、GasLamp Quarter付近にて)

そして、三日目も以下同文で、乗れず。どよーん。
しかし、四日目の仕事帰り、待てば海路の日和ありで、ついにチャンスをゲットぉぉ!(-_-)やったナ。
さっそく、仕事場の最寄り、Seaport Villageの自動券売機で切符を買う。値段は、カードが2ドル、一日乗車料金が5ドル。
ちなみに、切符を買っても、停留所に改札はなく、電車に料金箱もない。なので、その気になれば薩摩守{さつまのかみ}もできる。ただし、時々ポリスが巡回していて、切符を持っていないと連行される。ワタシは博才{ばくさい}がないので、もちろん切符を買ったけど。
写真 サンディエゴトロリーの自動券売機と切符(2014年10月8日17時20分頃、Seaport Villageにて)

サンディエゴのトロリーは、全3路線。
路線名 区間
Green Line{グリーンライン} Santee{サンティ}〜12th & Inperial
Orange Line{オレンジライン} Santa Fe Depot{サンタフェ駅}〜El Cajon{エルカヨン}
Blue Line{ブルーライン} America Plaza〜San Ysidro{サンシドロ}
写真 サンディエゴトロリーの路線図(2014年10月8日17時20分頃、Seaport Villageにて)

この日の目標は、メキシコ国境の街San Ysidro。
まずは、Seaport Villageから、二つ先のホテルの最寄り、Gaslamp Quarter(ガス灯街)へ行く。
ホテルに荷物を置いた後、再びGaslamp Quarterから、一つ先の終点、12th & Imperialに行く。
写真 サンディエゴトロリーの停留所(2014年10月8日18時10分頃、Gaslamp Quarterにて)

12th & Imperialには、トロリーの車両基地があって、楽しい。
写真 サンディエゴトロリーの車両基地(2014年10月8日18時10分頃、12th & Imperialにて)

しかも、その隣には、トロリーのではない車両基地もあって、さらに楽しい。
ここには、ディーゼル機関車の重連が引く、長大貨物列車が居たりする。
写真 貨物列車などの車両基地(2014年10月8日18時10分頃、12th & Imperialにて)

12th & ImperialでGreen LineからBlue Lineに乗り換える。
列車はSan Ysidroに向けて、快調に走行する。駅間も長く、トロリーという感じがしない。
およそ1時間でSan Ysidroに到着、下車。
写真 サンディエゴトロリーの車内(2014年10月8日18時10分頃、12th & Imperialにて)

駅からメキシコ国境のゲートまでは徒歩5分。列車の乗客は大半がそのままゲートを通ってメキシコに行ってしまう。不思議だなぁ。
ともかく、メキシコ国境まで来たことに満足して、そろそろ撤収。
写真 サンディエゴトロリーの駅周辺(2014年10月8日19時10分頃、San Ysidroにて)

そして、最終日の五日目、次なる目標はSanta Fe Depot。
まずは昨日と同様にGaslamp Quarterから12th & Imperialに行き、今度はOrange Lineに乗り換える。
昨日と異なり、列車はのんびりと走行する。駅間も短く、しかも路面を走ったりして、いかにもトロリーらしくて宜しい。
写真 サンディエゴトロリーの車窓(2014年10月9日9時頃、Civic Center付近にて)

20分ほどで、Santa Fe Depotに到着、下車。立派な駅だ。
ホームから改めてトロリーの車両を眺める。新型は今風のデザインで、なかなかカッコ良い。
ちなみに、トロリーの車両は連接車で、これを2〜3両連結している。急カーブを曲がれるように、連結面間が少し長い。
写真 サンディエゴトロリーの車両(2014年10月9日9時頃、Santa Fe Depotにて)

そして、お隣には件{くだん}のCOASTER号が居た。
客車の顔は、いかついけれど、悪くはない。屋根の上の鐘が良いアクセントだ。
写真 COASTER号(2014年10月9日9時10分頃、Santa Fe Depotにて)

そして、そのお隣にはSURF LINER号も居た。
ディーゼル機関車は流線型、正面と側面には「Amtrak」の表記がある。
客車の車体は全体が二階建てで、両端部は一階部分が機械室のよう。
写真 SURF LINER号(2014年10月9日9時10分頃、Santa Fe Depotにて)

駅にたくさん列車が居て、良かった、良かった。
では、お昼頃の飛行機に乗るので、そろそろ撤収。
Santa Fe Depotから、今度はGreen LineでGaslamp Quarterの一つ手前のConvention Centerへ行く。
写真 サンディエゴトロリーの停留所(2014年10月9日9時20分頃、Convention Centerにて)

終わってみれば、意外にも二年続けてアメリカは鉄分豊富だった。
かといって、来年もまたそうだという保証は全くないのである。

【初利用駅】San Diego Trolley Green Line / Seaport Village, Convention Center、Gaslamp Quarter、San Diego Trolley Blue Line / San Ysidro、San Diego Trolley Green Line & Orange Line / Santa Fe Depot
【初乗り】San Diego Trolley Green Line / Santa Fe Depot〜12th & Imperial、San Diego Trolley Blue Line / 12th & Imperial〜San Ysidro、San Diego Trolley Orange Line / Santa Fe Depot〜12th & Imperial
【完乗】なし


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