車両の掃除(20050219)


私の持っている車両は、
・買ってから何十年も経っている。
・ケースに入れない。
・手入れをしない。
ということで、ホコリがすごく堆積していたりします。

例えば、こんな具合。
うーむ、このデゴイチくん、きっと御主人様を恨んでいるだろうなぁ。
写真 KATOのD51

さすがにちょっと申し訳ない気がして、今さらながら掃除をしようかと、ホコリ取りスプレーなんぞを買ってみたり。
ELECOM社のエアーダスター。OA機器用、460ml。1本だと780円なのに、2本セットだと880円(!)、って何?
写真 ホコリ取りスプレー

ちなみに、このテのもので気になるのは、地球温暖化への影響。そういえば京都議定書もとうとう発効しましたね。
たかがホコリ取りスプレーといえども、畏れ多くも「地球温暖化対策の推進に関する法律」には、
(国民の責務)
第六条 国民は、その日常生活に関し、温室効果ガスの排出の抑制等のための措置を講ずるように努めるとともに、国及び地方公共団体が実施する温室効果ガスの排出の抑制等のための施策に協力しなければならない。
ということが書いてあるのでした。
一応、本品は「グリーン購入法適合商品」を謳{うた}っているのですが。

本品の成分表記を見ると、「HFC-152a、DME」とあります。
写真 ホコリ取りスプレーの成分表記
成分表記は、通常、含まれている全ての成分が、多く含まれている順に表示されています。私の好きなパインの缶詰と同じならそのはずです。
したがって、本品にはHFC-152aとDMEが含まれていて、HFC-152a≧DMEであることがわかります。
そこまでは良いとして、HFC-152aとDMEって、いったい何でせう?

「わからないことはホームページに聞け!」と申します。
まずHFC-152aについて調べると、
HFC-152a(1・1−ジフルオロエタン)はHFC(Hydro Fluoro Carbon:ハイドロフルオロカーボン)の一種。
また、HFCはフロンの一種。オゾン層を破壊するものではないが、温室効果はある。
HFC-152aの場合、温室効果を表す地球温暖化係数は140、すなわち二酸化炭素の140倍。
それでも、この値はHFCの中では最も小さい部類。ちなみに同じHFCの一種でエアコン等によく使われているHFC-134aの場合は1300で、これの約1/10。

同じく、DMEについて調べると、
DME(Dimethyl Ether:ジメチルエーテル)はエーテルの一種。
エーテルはアルコールの親戚。
DMEは可燃性があるが、プロパンガスに比べると、発熱量が少なく、また爆発しにくい。
図 DMEの系譜

いやー、ホームページって物知りですね、本当に。
つまり、HFC-152aはHFC-134aよりも温室効果の心配は少ないし、DMEはプロパンガスよりも火事の心配が少ない、ということですね。
両者を混ぜてあるのは、HFC-152aだけで造るよりも温室効果の心配が少ないし、DMEだけで造るよりも火事の心配が少ない、ということのようです。
そんなわけで、本品は地球温暖化に配慮した製品であるらしい。
そういう製品を選んだということで、「温室効果ガスの排出の抑制等のための措置を講ずるように努める」ということをクリアしたのかなと。

前フリが長くなりました。「国民の義務」を果たすのも大変です。
いよいよ掃除開始。「発射」オーライ、なんて。
ホコリを目がけてシューッ!!わずかにアルコール臭が、うれしい、じゃなくって、さらにシューッ!!(-_-)アル中だ。
しかし、数十年かけて溜まったホコリは、簡単に吹き飛ばされたりはしないのでした。
えーい、もっと近づけて。おわーっ、何だ。いきなり白いものが!
えーと、これはつまり、液体が気体になる時に気化熱を奪う結果、霜が、って言うか手が冷たいんですけど!缶を傾けすぎると液が直接出てしまうようです。
シューッ、シューッ、シュウウウーッ・・。

前フリが長かった分、一応、がんばってみましたが、さしたる効果は見られず。
結局、綿棒で地道にフキフキすることに。トホホ。
写真 KATOのD51(清掃後)
で、どーするのさぁ、スプレー、2本も買っちゃって。(-_-)知らん。


追記

おかげさまで、開設一周年を迎えました。
継続はチカラなり、と思いつつ、中身が薄いぞ、と思いつつ、ネタは続くのか、と思いつつ。
ともあれ、今後とも、宜しくお願い致します。


追記2(20050505)

グリーン購入法で定める特定調達物品の「判断基準」というものがあって、文具類の中のダストブロワーについて下記の記述があります。
「オゾン層を破壊する物質及び地球温暖化係数150以上の物質が含まれていないこと。」
本品に含まれるHFC-152aやDMEはこれを満足しており、よって「グリーン購入法適合商品」であるということですね。
さすがに法治国家。細かいところまでいろいろと決められているのです。


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