番外編(65)、再挑戦(20070919)


青春18きっぷが、まだ3人日残っているのだ。
きっぷの有効期限(9月10日)まで、もはやイクバクもない。とゆーことは、あまりノンビリもしていられない。取り立てて当てはないが、とにかく今日は出かけよう。
はて、上り方面か、それとも下り方面か、うーむ、列車も同着で悩ましい。
強いて言えば、この日の気分は下り方面かなぁ。上り方面なら、千葉、東京、神奈川、山梨などなど、下り方面なら茨城だけ。下り方面だと、これ以上悩まなくて済むからでした。安直だなぁ。
写真 案内板(2007年9月1日8時10分頃、南柏駅にて)

土浦以遠への列車は本数が少ないので、隣の柏駅で上手く乗り継げると良いが。って、ありゃ、ダメだ。柏駅直前で追い抜かれてしまい、次は30分待ち。トホホ。
こーゆー時は、あー、残念、悔しい、ツイてない、などと言わず、まぁ、それも良かろう、別に急いでいるワケでもなし、などと言ってみる。もちろん、半分以上は負け惜しみだが。
でも、待ち時間を使って、予定外のことが出来たりするのも事実。まずは取手に移動して、関東鉄道常総線をチェック。駅の近くの橋の上から、丁度出発する列車が撮れた。架線がないのでスッキリしていて、いーね。
写真 関東鉄道常総線の2300系下館行き(2007年9月1日8時40分頃、取手駅にて)

続いては佐貫{さぬき}に移動して、関東鉄道龍ヶ崎線をチェック。駅の回りをウロウロしてみたが、列車には遭遇出来ず。ちなみに、こちらの構内では、目下、線路を移設中の様子。この後ホームはどーするのでせう。
何もせずに30分を待つのはツライが、寄り道をしていれば何ほどのコトもない。とゆーか、そもそも全てが寄り道のようなものだし。
では、あらためて、本命の列車に乗車。
写真 関東鉄道龍ヶ崎線の駅構内(2007年9月1日9時10分頃、佐貫駅にて)

土浦に到着。
ここで、前5両は切り離し。それにしても、こーゆー場面は、いつも人だかりですねぇ。これが皆、鉄ちゃんなのか?
写真 E531系の切り離し(2007年9月1日9時30分頃、土浦駅にて)

石岡に到着。
車内から、廃止になった鹿島鉄道の構内を眺める。ホームの一部以外は何もかもなくなっていて、「あわれ」という他なし。
写真 鹿島鉄道の駅構内(2007年9月1日9時50分頃、石岡駅にて)

水戸に到着。
アナウンスに従い、ここで、隣の先発列車に乗り換え。おっと、415系だ。久しぶり、元気にしてますか。
写真 415系(2007年9月1日10時30分頃、水戸駅にて)

この列車、最後尾は、カーテンの仕切りで、荷物室に。昔、どこかで見たような気がするが思い出せない。
ちなみに、荷物は新聞のようだったが、これほどの場所が必要な量ではなかったような。
写真 415系の荷物室(2007年9月1日10時30分頃、水戸駅にて)

勝田に到着。ここで下車。
おっと、ゆうちゃんだ。久しぶり、明日は日曜、出動ですか。
写真 485系リゾートエクスプレスゆう(2007年9月1日10時40分頃、勝田駅にて)

勝田と言えば、他でもない。そう、今日は、前回乗れなかった茨城交通湊線に再挑戦するのだ。
一日乗車券を買うが、千円もしない。前回は、その千円がなかったばかりに。
ホームには単行の車両。今日はキハ20系じゃなくて、ワリと良く見るタイプ。とゆーか、朝イチに見た関東鉄道の車両とカブってしまう。
車両に乗り込むと、同業と思{おぼ}しき人がチラホラ。
終点の阿字ヶ浦{あじがうら}までは8駅、約25分。よし、レッツゴーだ。
写真 茨城交通湊線のキハ37100阿字ヶ浦行き(2007年9月1日10時40分頃、勝田駅にて)

丁度真ん中辺りの那珂湊{なかみなと}に到着。
ここには車庫があり、現役から退役まで、たくさんの車両がいる。件{くだん}のキハ20系もチラリと。
写真 茨城交通湊線の駅構内(2007年9月1日11時頃、那珂湊駅にて)

阿字ヶ浦に到着。ここで下車。
ここは、海水浴場として、この辺りでは結構有名なところ。かくいうワタシも、その昔、車で一度来たことがある。
その海までは、駅から約5分。車が少なかった時代には、この近さは、さぞや貴重だったに違いない。実際、長くて広いホームや、海水浴客専用と思しき改札口が、それを物語る。でも、残念ながら、今では、それらが必要とされているようには見えない。
写真 茨城交通湊線の駅舎(2007年9月1日11時10分頃、阿字ヶ浦駅にて)

せっかくなので、海を見に行く。駅は高台にあるので、海へは坂道を下って行く。海原を見下ろす感じが、なかなか良い。坂道を下りきると、もう海辺だ。
海水浴のシーズンは、とっくに終わっているので、あまり人は居ない。丁度、海の家が解体中で、長かった今年の夏もようやく終わり、といった風情。
写真 阿字ヶ浦海水浴場(2007年9月1日11時20分頃、阿字ヶ浦駅付近にて)

しばらく海を眺めてから駅に戻り、次の列車まで、構内を眺めてまわる。ここの側線にも退役車両が二両。しかし、どちらもボロボロで、もはや修繕されるとも思えず、見ていて忍びない。
このうち一両は、元、羽幌炭砿鉄道キハ221。はるばると北海道から移り住んで、今何を思っているのでせう。
写真 元、羽幌炭砿鉄道キハ221(2007年9月1日11時30分頃、阿字ヶ浦駅にて)

戻りの列車に乗車。乗客はまばらで、同業と思しき人の方が多い感じ。休日の昼、のせいなら良いのだが。
写真 茨城交通湊線のキハ3710勝田行き(2007年9月1日11時50分頃、阿字ヶ浦駅にて)

茨城では、日立電鉄、鹿島鉄道、と地方私鉄の廃止が続く。車が普及し、道路が整備された今、地方私鉄の先行きは大変厳しいものと思う。そこに住んでもいない者が、とやかく言えることではないが、それでも何とか、存続だけはして欲しいと願うばかりだ。
写真 茨城交通湊線の線路(2007年9月1日12時20分頃、中根駅付近にて)

【初利用駅】茨城交通湊線/阿字ヶ浦駅
【初乗り】茨城交通湊線/勝田駅〜阿字ヶ浦駅
【完乗】茨城交通湊線/勝田駅〜阿字ヶ浦駅


追記

残り2人日、自分では行けそうもないので、家族に宣伝しておいたら、息子君が使ってくれた。
なんでも彼女と山梨方面にお出かけしたらしい。やっと「青春」の名前にふさわしい使われ方をして、さぞや、きっぷも喜んでいることでせう。


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