番外編(140-2)、続、薬は間に合ってるけど(20101009)


富山で一泊して、翌日は休日。あとは帰るだけ。
さぁ、盛大に寄り道をして帰るぞぉ♪
足の向くまま、気の向くまま。さて、どこがいーかなぁ。いろいろあって困るけど、やっぱ黒部ダムかねぇ。
写真 富山地方鉄道の駅構内と岩峅寺{いわくらじ}行き14720形(2010年9月12日8時20分頃、富山駅にて)

黒部方面には、じつは高校卒業時に友人達と来たことがある。ただし、ダムまでは行かなかった。36年の時を経て、旅の続きを追いかけるのもまた楽しからずや。
まずは富山地方鉄道。富山駅から寺田駅に行き、特急アルペン2号に乗り換え。この列車、逆方向の宇奈月温泉駅から来て、ここで折り返し、立山駅へ行く。
写真 富山地方鉄道立山線(手前)と本線(奥)の駅構内(2010年9月12日8時50分頃、寺田駅にて)

平野部を抜けると、常願寺川沿いに坂を登っていく。立山駅付近では山岳鉄道の赴き。左席が良。
写真 常願寺川(2010年9月12日9時30分頃、本宮駅〜立山駅間にて)

立山駅到着。標高475m。
中々の駅舎。屋根の上のシカもいーね。
写真 富山地方鉄道立山線の駅舎(2010年9月12日9時40分頃、立山駅にて)

立山ケーブルカーに乗り換え。
さすがは観光スポット、日曜日ということもあってか人が多い。ケーブルカーも増発運転中。
ちなみに、ケーブルカーは貨車付き。
写真 立山黒部貫光立山ケーブルカーの駅構内(2010年9月12日9時40分頃、立山駅にて)

美女平駅到着。標高977m。
立山高原バスに乗り換え。くねくねと曲がる道を進む。途中、高さ350mの称名滝を眺めるポイントあり。左席が良。
写真 立山黒部貫光立山高原バスの車窓(2010年9月12日10時20分頃、美女平停留所〜弥陀ヶ原停留所間にて)

弥陀ヶ原{みだがはら}を通過。標高1930m。
36年前、たしかにワタシは友人達と、この弥陀ヶ原までやって来たのだった。富山地方鉄道、立山ケーブルカー、そしてこのバスもうっすらと記憶にある。今思えば、インターネットもケータイもない時代に、よく遥々{はるばる}と来れたものだ。
いよいよ、ここから先は新たな地平。
写真 国民宿舎天望立山荘(2010年9月12日10時30分頃、弥陀ヶ原停留所にて)

室胴{むろどう}駅到着。標高2450m。ピンとはこないが、すごく高い場所であるなぁ。
立山トンネルトロリーバスに乗り換え。トロリーバスって、日本には二つしかない由。その一つがこれ。
全線トンネルで立山の下を抜ける。車線は一、途中で行き違いがあり、終端はドッグボーン。
写真 立山黒部貫光立山トンネルトロリーバス(2010年9月12日11時頃、室胴駅にて)

大観峰{だいかんぽう}駅到着。標高2312m。
おーっ、何という景色。正面に後立山連峰、その足元に黒部湖が見える。黒部湖を造っているのが黒部ダム。
立山ロープウェイに乗り換え。ここからは一気に下り。
写真 後立山連峰(鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳ほか)と黒部湖(2010年9月12日11時20分頃、大観峰駅にて)

黒部平駅到着。標高1828m。
ようやく晴れ間が見え始めた空の下で、昼食をとる、気持ちいーねぇ。
黒部ケーブルカーに乗り換え。これもトンネルだ。青函トンネルのケーブルカーを思い出した。
写真 立山黒部貫光黒部ケーブルカーの駅構内(2010年9月12日12時頃、黒部平駅にて)

黒部湖駅到着。標高1455m。
表に出ると、黒部ダムの堤に。うわー、でかい。高さ186mは日本一。観光用の放水も迫力。
写真 黒部ダム(2010年9月12日12時10分頃、黒部平駅付近にて)

黒部ダムが完成したのは1963(昭和38)年。新幹線が完成したのが翌1964(昭和39)年だから、まさに日本が高度成長に突入する頃。時代の要請であったのだな。
しかし、映画「黒部の太陽」で知られるように、工事は難航を極め、殉職者はなんと171名。この人達の犠牲の上に今の世の中があると思うと、ご冥福をお祈りせずにはいられない。
写真 殉職者の慰霊碑「尊きみはしらに捧ぐ」(2010年9月12日12時30分頃、黒部ダムにて)

黒部ダムの先、黒部ダム駅到着。標高1470m。
関電トンネルトロリーバスに乗り換え。日本に二つしかないトロリーバスのもう一つがこれ。
こちらも終点扇沢付近を除いて、ほぼ全線トンネル。これがまさに「黒部の太陽」の主舞台。トンネル内で富山県から長野県に入り、突破に7ヶ月を要した破砕帯を一瞬で通り過ぎる。
写真 関電トンネルトロリーバスの軌道(2010年9月12日13時40分頃、黒部ダム駅〜扇沢駅間にて)

扇沢駅到着。標高1433m。
トロリーバスの集電がナゾで、しばらく架線を眺めていたが、よく理解できず。もやーん。
路線バスに乗り換え。
写真 関電トンネルトロリーバスの駅構内(2010年9月12日13時50分頃、扇沢駅にて)

信濃大町駅到着。標高713m。
いやー、堪能した。結構オカネもかかったけど、見ごたえ十分、乗り応えも十分だった。
写真 大糸線の駅舎(2010年9月12日14時30分頃、信濃大町駅にて)

帰りは、あずさ号で。信濃大町に停まるあずさ号は、これ一本。うまく乗れて良かった。
あとは、新宿まで3時間半。今日一日を振り返るも良し、一眠りするも良し、だ。
写真 大糸線の駅構内と新宿行きE257系あずさ26号(2010年9月12日15時頃、信濃大町駅にて)

【初利用駅】立山黒部貫光立山トンネルトロリーバス/室胴駅、大観峰駅、同立山ロープウェイ/大観峰駅、黒部平駅、同黒部ケーブルカー/黒部平駅、黒部湖駅、関電トンネルトロリーバス/黒部ダム駅、扇沢駅、大糸線/信濃大町駅
【初乗り】立山黒部貫光立山トンネルトロリーバス/室胴駅〜大観峰駅、同立山ロープウェイ/大観峰駅〜黒部平駅、同黒部ケーブルカー/黒部平駅〜黒部湖駅、関電トンネルトロリーバス/黒部ダム駅〜扇沢駅、大糸線/信濃大町駅〜松本駅、篠ノ井線/松本駅〜塩尻駅
【完乗】立山黒部貫光立山トンネルトロリーバス/室胴駅〜大観峰駅、同立山ロープウェイ/大観峰駅〜黒部平駅、同黒部ケーブルカー/黒部平駅〜黒部湖駅、関電トンネルトロリーバス/黒部ダム駅〜扇沢駅


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