特別編(3)、遅ればせながら(20110402)


電力不足で計画停電があるかもしれないという。
今はなくても、夏には避けられないともいう。
3時間の停電というのは、なかなか厳しいものがある。
なので、簡易な非常電源を作ることにした。
写真 簡易非常電源

原理は簡単。
車用のバッテリーを使って蓄電と放電をするものだ。
乾電池とは比較にならない大容量を得ることができる。
図 簡易非常電源の回路図

タイマーはバッテリーの充電を夜間におこなうためのもの。
屋根裏換気扇に使ったタイマーと同様の形式。
カスタム、WT-02、約800円。
電気容量は1500w、この用途には過大なほど十分な能力。
写真 24時間タイマー(カスタム製WT-02)

充電器はバッテリーを充電するもの。
大自工業、PC-100、約4000円。
入力はAC100V、50/60Hz(手動切替式)、100VA。出力はDC12V、4A。適合バッテリー容量は4〜40Ah。逆接・短絡保護機能付き。充電ランプ付き。
出力側のクリップは切断し、バッテリーターミナルにつなぐ。
写真 充電器(大自工業製PC-100)

バッテリーは電気を貯めるもの。
YB、38B19、約4000円。
型番は各社共通で、アタマの数字は出力電流の5時間の合計(Ah)を表す。
このバッテリーの場合、38÷5=7.6Aまたは7.6×12=91.2wで5時間出力できる。
仮にこれを全て放電し、先の充電器で充電すると、38÷4=9.5時間かかる。
また、バッテリーの型式には開放型と密閉型があり、開放型の方が安い。
このバッテリーは開放型だが、密閉型にした方がよかった。
というのは、開放型は充電時に液口栓を緩め、換気にも注意する必要があるから。
写真 バッテリー(YB製38B19)

バッテリーには、配線用にバッテリーターミナルを付加。
エーモン、Y134、約500円。
バッテリーの型番のアルファベットに適合したものを選ぶ。
ちなみに、バッテリーの+極と−極では径が違う。誤接続防止のため。
また、配線用に圧着端子も忘れずに用意。
配線が終われば、ショートを防ぐため、テープやラップなどでカバーをする。
写真 バッテリーターミナル(エーモン製Y134)

ソケットはシガーライタープラグを持つインバーターを接続するためのもの。
CAR MATE、2連増設ソケット。元々持っていたもの。多分1000円程度で入手。
これは2穴だが、1穴でも問題ない。
入力側のシガーライタープラグは切断し、バッテリーターミナルにつなぐ。
ちなみに極性は中央が+で周囲が−。
写真 ソケット(CAR MATE製)

インバーターはDC12VをAC100Vに変換するもの。
MARUHAMA、MDA-150S。元々持っていたもの。多分4000円程度で入手。
コンセント2個。出力電力150w。
携帯電話の充電は無論、ヒゲ剃り、卓上蛍光灯、ラジカセ、ノートパソコン、扇風機、石油・ガスファンヒータ程度なら余裕で動かせる。
写真 インバーター(MARUHAMA製MDA-150S)

こうしておけば少しは安心だが、本当は使わずに済むのが一番。
ちなみに、もし自動車を持っていれば、インバーターさえあれば同じことができる。


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