番外編(306-4)、お遍路(4)(20180818)


お遍路十一日目。
「鉄道歴史パーク in SAIJO」でたっぷりと鉄分補給したばかりだが、六十六番札所の雲辺寺{うんぺんじ}(徳島県三好市)も、予定の第三鉄分補給スポットだ。太龍寺と同じく、山頂のお寺に行くためのロープウェイがあるのだぁ。
ゴンドラは太龍寺のものと同じだ。全長は2549m、高低差は657mで、太龍寺より短いが高い。
写真 雲辺寺ロープウェイの駅舎と車両(2018年7月14日8時10分頃、雲辺寺付近にて)

では、出発ぅ。
太龍寺の時と違うのは、天候。晴れて、遠くまで見渡せる。それだけに、ロープウェイがなかった昔、お遍路さんはこの山道を登ったのか、と驚く。
写真 雲辺寺ロープウェイの車窓(2018年7月14日8時20分頃、雲辺寺付近にて)

雲辺寺を周って、六十七番札所の大興寺{だいこうじ}(三豊市)からは香川県に。いよいよあと一県だ。
六十八番札所の神恵院{じんねいん}(観音寺市)、六十九番札所の観音寺{かんのんじ}(観音寺市)、七十番札所の本山寺{ほんざんじ}(三豊市)を周って、七十一番札所の弥谷寺(いやだにじ)へ移動中に、予讃線の本山駅を探検。
構内には列車(7200系)が居たが、本山駅と隣の観音寺駅の間はまだ運休中のため、代替バスも居た。
写真 予讃線の駅舎と代替バス(2018年7月14日12時50分頃、本山寺〜弥谷寺間、本山駅にて)

弥谷寺は、駐車場から本堂までの階段が500段以上もあって、修行僧の気分を味わえる。どこのお寺も多かれ少なかれ階段や坂があるが、弥谷寺を筆頭に十番札所の切幡寺、四十五番札所の岩屋寺を加えてワースト、いやベストスリー修行札所と勝手に認定。
写真 案内板(2018年7月14日14時40分頃、弥谷寺にて)

七十二番札所の曼荼羅寺{まんだらじ}(善通寺市)、七十三番札所の出釈迦寺{しゅっしゃかじ}(善通寺市)、七十四番札所の甲山寺{こうやまじ}(善通寺市)を周って、お遍路十一日目は終了。
琴平町のホテルへの移動中に、土讃線の列車と遭遇。後で調べると、四国まんなか千年ものがたり号だとか。JR四国もいろいろと頑張っているようだ。
ホテルは、久しぶりに大浴場付きだぜぃ、ふーっ。
写真 四国まんなか千年ものがたり号(2018年7月14日17時頃、琴平駅付近にて)

ホテルのフロントで近くにある食堂を訊いたら、なぜかついでに琴電琴平線の榎井{えのい}駅が近くにあると教えてくれた。天の声か。
弥谷寺の階段で体力を消耗していたが、天の声には従わざるを得ない。さっそく駅に向かうと、タイミングよく列車(1200形)が到着。無人駅だがスイカも使えた。では、乗車ぁ!イルカくん、宜しくお願いします。
写真 琴電琴平線の1200形と車内(2018年7月14日18時30分〜40分頃、榎井駅〜琴平駅間にて)

一駅先の終点、琴電琴平駅に到着、下車。
とさでん交通より短い、たった数分ほどの乗車だが、また、ひと心地ついた。また、予定外の鉄分補給スポットだなぁ。ふぅ。
いつか高松まで乗ってみたいが、もはや出張のついでも期待できず、機会はあるのか?
写真 琴電琴平線の駅構内と駅舎(2018年7月14日18時40分頃、琴平駅にて)

お遍路十二日目。
七十五番札所の善通寺{ぜんつうじ}(善通寺市)は、弘法大師の生誕地にあり、規模も大きく賑やかなお寺だ。もし八十八箇所の札所のうち何箇所かをつまみ食いするなら、ここは外せない。
写真 弘法大師絵巻(2018年7月15日9時頃、善通寺にて)

善通寺を周って、七十六番札所の金倉寺{こんぞうじ}(善通寺市)へ移動中に、乃木館(陸上自衛隊善通寺駐屯地資料館)を探検。
館内には各種の資料、屋外には航空機(※1)や車両(※2)が展示されていた。航空機や車両は鉄の塊り。でも、鉄分補給というわけではないな。
災害派遣でお忙しい中、丁寧に対応していただいて、申し訳ない。
(※1)F86D、V107、UH-1J、OH-6D
(※2)74式自走105mm榴弾砲、74式戦車、60式装甲車、61式戦車、75式130mm自走多連装ロケット弾発射機
写真 乃木館の歴代師団長と74式戦車(2018年7月15日10時頃、善通寺〜金倉寺間にて)

金倉寺、七十七番札所の道隆寺{どうりゅうじ}(多度津町)、七十八番札所の郷照寺{ごうしょうじ}(宇多津町)、七十九番札所の天皇寺{てんのうじ}(坂出市)を周って、八十番札所の国分寺{こくぶんじ}(高松市)への移動中に、予讃線の列車と遭遇。
写真 予讃線の車両(2018年7月15日14時10分頃、天皇寺〜国分寺間にて)

国分寺、八十一番札所の白峯寺{しろみねじ}(坂出市)、八十二番札所の根香寺{ねごろじ}(高松市)を周って、お遍路十二日目は終了。
琴電瓦町駅付近のホテルに宿泊。ホテルのすぐ近くに琴電琴平線の線路がある。列車は市内の中心部を悠然と、しかもかなりの頻度で走る。なので、踏切にはクルマの行列ができる。昭和の風景のようだ。
写真 琴電琴平線の踏切(2018年7月15日17時40分頃、瓦町駅付近にて)

【初利用駅】雲辺寺ロープウェイ/山麓駅〜山頂駅、高松琴平電鉄琴平線/榎井駅、琴平駅
【初乗り】雲辺寺ロープウェイ/山麓駅〜山頂駅、高松琴平電鉄琴平線/榎井駅、琴平駅
【完乗】雲辺寺ロープウェイ/山麓駅〜山頂駅


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