番外編(325-2)、続、常磐線の先(20190518)


いわき駅や駅前はよく整備されている。さすがに福島県第一の大都市だけのことはある。
駅前の商店街の中にGWも営業中のつけ麺店があったので、のんびりと昼ご飯を食べた。
写真 常磐線の駅舎(2019年5月5日12時頃、いわき駅にて)

駅へ戻り、常磐線を先へ進むか、磐越東線を郡山方面へ進むか奥様と相談した。
奥様曰く、郡山方面へ進むと日帰りはムリでしょ、とのことで、常磐線を先へ進むことになった。ま、それもよかろう。
写真 磐越東線の列車(2019年5月5日13時10分頃、いわき駅にて)

いわきから富岡行きの列車に乗るとすぐに眠ってしまい、六つ先のJヴィレッジで目が覚めた。
Jヴィレッジは4月に開業したばかりの新駅だ。明るい話題は、この地域にとって、とても大切だ。
写真 常磐線の駅構内(2019年5月5日13時50分頃、Jヴィレッジ駅にて)

Jヴィレッジから三つ先は富岡。富岡から三つ先の双葉までは不通区間になっている。不通区間である理由は、言わずもがなだが、東日本大震災による津波と原発事故のためだ。
なので、富岡で下車。上野からはほぼ250km、仙台まではほぼ100kmだ。
富岡でも津波で駅と周辺の建物が壊れ、放射線で復興作業が遅れた。駅の海側は今でも何もない。
写真 常磐線の駅周辺(2019年5月5日14時10分頃、富岡駅にて)

駅構内には放射線の線量計が設置されている。最前線だとあらためて思う。
富岡の5kmほど南には福島第二原発があり、15kmほど北には福島第一原発がある。第二原発は何とか無事だったが、第一原発は大事故になった。二つの原発は福島県のためではなく首都圏のために電気を作っていたので、千葉県人としては誠に申し訳なく思う。
写真 常磐線の駅舎の線量計(2019年5月5日14時10分頃、富岡駅にて)

駅舎は2017年10月に再建されたばかり。駅舎に隣接して食堂があるほかは、駅前にはお店がほとんどない。
写真 常磐線の駅舎(2019年5月5日14時20分頃、富岡駅にて)

駅から先に進むと、踏切がある。踏切から先を眺めると、線路や架線柱が新しい。全てがゼロから作り直されているのだろう。
写真 常磐線の不通区間(2019年5月5日14時30分頃、富岡駅付近にて)

踏切を渡って、海側に行ってみたが、海へ続いていたと思しき道は防潮堤の工事で遮られていた。
写真 常磐線の駅周辺(2019年5月5日時分頃、富岡駅付近にて)

踏切へ戻り、先へ進むと、富岡川に架かる鉄橋がある。鉄橋も架け替えられたようだ、
新しい鉄橋の下に見えるのが古い鉄橋だとすると、ずいぶんかさ上げされている。
写真 常磐線の橋梁(2019年5月5日15時頃、富岡駅付近にて)

1時間ほど周辺をグルっと回って、途中にスーパーでおやつを食べて、駅に戻る。
駅周辺には建物が少しずつ建ち始めている。建物は共同住宅が多い。被災者や工事関係者の需要が多いのかもしれない。
写真 常磐線の駅周辺(2019年5月5日15時50分頃、富岡駅付近にて)

駅の跨線橋からは、先に延びる線路が見える。不通区間が解消されるのは2020年3月らしい。もうすぐだ。きっと、大きな明るい話題になることだろう。
不通区間が解消されたら、富岡から先へもぜひとも行かねばな。
写真 常磐線の不通区間(2019年5月5日14時10分頃、富岡駅にて)

【初利用駅】常磐線/富岡駅
【初乗り】常磐線/いわき駅〜富岡駅
【完乗】なし


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