番外編(328)、一番美しいとか(20190720)

諸般の事情で、また仕事でホーチミンに来た。仕事は2週間だが、最初の5日間は奥様を同行した。行ける時に行っておくことだ。

3日目と4日目は休日で、知人のH氏の案内でダラット(Dalat)へ旅行した。ダラットはホーチミンの東北200kmほどにある、高原の避暑地だ。自然が豊かで、その風景はどことなく日本的でもある。

ダラットにはいくつかの観光スポットがある。その一つであるドンハムデューカック(Duong Ham Diew Khac)とゆーテーマパークにお邪魔した。ウリは園内のあちこちに並ぶ大きな粘土細工だ。その一つに蒸機と客車、そしてダラットの駅舎があった。いーね。

写真列車と駅舎の粘土細工(2019年6月22日14時40分頃、ダラットにて)

ホテルの廊下にはダラットの古い写真がたくさん飾ってあって、その中にダラット駅の写真もあった。一度ならず二度までもダラット駅に遭遇するとは、天の声か。

とゆーことで、にわかにダラット駅に興味が湧き、ホテルのネットで調べてみると、その昔、ダラットから現在の統一鉄道に繋がる路線があったこと、その路線は一旦は廃止されたものの、現在は一部が観光用として復活していること、ダラットの駅舎はベトナムで一番美しい駅舎と言われていること、などが分かった。

となると、辛抱たまらず、翌日の朝に「遠慮がちに」リクエストしてみると、あっさりと採用された。やったねーっ♪

写真ダラット高原鉄道の駅舎(2019年6月23日10時50分頃、ダラット駅にて)

駅舎内には切符売場、待合室、売店などがある。まずは切符を買って、構内へ。改札はないので、切符がなくても構内へは入れるようだ。

構内に入ると、たくさんの人が居て賑やか。皆さん、車両と一緒に記念撮影をしたり、お土産を買ったりして楽しそう。

写真ダラット高原鉄道の駅構内(2019年6月23日9時頃、ダラット駅にて)

その先には、観光列車が待機中。列車の編成はD形ディーゼル機関車1両とボギー客車2両。

観光用とは言え、実際に運転される機関車と客車でも、デッキへの立ち入りは禁止されていないのが、日本と違っておおらかさぁ。

写真ダラット高原鉄道の駅構内(2019年6月23日9時頃、ダラット駅にて)

お隣には、蒸機の保存機も留置されていた。もともとは日本のC12で、日本から中国へ、さらに中国からベトナムへやってきたそうだ。

写真ダラット高原鉄道の駅構内(2019年6月23日9時10分頃、ダラット駅にて)

機関車が機回しされて、出発準備完了。では、係員に切符を見せて、乗車ぁ！

写真ダラット高原鉄道の駅構内(2019年6月23日9時40分頃、ダラット駅にて)

客車内は両端がボックス席で中央がベンチ席。ボックス席のほうが少しお高いので、ベンチ席にした。でも、列車が発車すると、ベンチ席からボックス席へ移動する人もいるのが、おおらかさぁ。

写真ダラット高原鉄道の車両(2019年6月23日10時40分頃、チャイマット駅にて)

駅を出ると、左手に機関庫とディーゼル機関車が見えた。機関庫の周りは草ぼうぼうだけど、まるで気にしないところも、おおらかさぁ。

写真ダラット高原鉄道の機関庫(2019年6月23日9時50分頃、ダラット駅にて)

列車は単線の線路をゴトゴトと走る。窓からの風が気持ちよい。

写真ダラット高原鉄道の車窓(2019年6月23日10時～10時10分頃、ダラット駅～チャイマット駅間にて)

30分ほどで終点のチャイマット(Trai Mat)駅に到着、下車。こじんまりとした駅だが、新しそうな駅だ。

写真ダラット高原鉄道の駅構内(2019年6月23日10時10分頃、チャイマット駅にて)

列車が折り返すまで、駅から徒歩10分ほどにある、この辺りでは有名らしいリンフォック(Linh Phuoc)寺に参拝した。たしかに、ここもたくさんの人が居て賑やか。

写真リンフオック寺(2019年6月23日10時20分頃、チャイマット駅付近にて)

では、撤収。次の観光スポットを周る予定もあるから、あまりのんびりとしているわけにもいかない。

写真ダラット高原鉄道の列車と車窓(2019年6月23日1時頃、ダラット駅～チャイマット駅間にて)