番外編(348)、遥かなり、常磐線(20200404)


3月のJR東のダイヤ改正。今回の目玉は、何と言っても、常磐線の完全復旧でせう。山手線の新駅開業なんて、小さい小さい。常磐線沿線の住民にとってはね。
では、さっそく奥様と一緒に検分だぁ。仙台行きのひたち3号は柏に停まるので、便利だぜぃ。
写真 常磐線の仙台行き ひたち3号(2020年3月17日8時30分頃、柏駅にて)

乗り換え案内によると、柏から仙台まで常磐線の特急を使うと約4時間で、上野または大宮経由で東北新幹線を使うと約3時間。でも、今日は常磐線の日だから、気にしない。
ついでに、新型コロナ騒ぎの外出自粛令も2週間過ぎたから、気にしない。(-_-)いいのか。
写真 常磐線の仙台行き ひたち3号の車内(2020年3月17日8時30分頃、柏駅〜水戸駅間にて)

柏を出て約2時間半で富岡(福島県双葉郡富岡町)へ到着。
富岡駅で下車する人や、写真を撮る人もチラホラ。街の復興は進んでいるのかなぁ。
写真 常磐線の駅構内(2020年3月17日11時頃、富岡駅にて)

ここからが復旧区間。富岡を出発して間もなく、線路沿いの住宅に「おかえりなさい常磐線」の看板が見えた。復旧に9年もかかったことを改めて思い出して、ちょっとウルっとしてしまった。
その先で、かさ上げされた富岡川橋梁を渡る。
写真 常磐線の富岡川橋梁(2020年3月17日11時頃、富岡駅〜夜ノ森駅間にて)

夜ノ森{よのもり}(福島県双葉郡富岡町)は通過。
夜ノ森は切り通しの中にあるので周囲の状況は分からない。でも、帰還困難区域なので、居住者はいないんだろうなぁ。
写真 常磐線の駅構内(2020年3月17日11時頃、夜ノ森駅にて)

大野(福島県双葉郡大熊町)に到着。
大野は福島第一原発に最も近い駅だ。当然ながら、ここも帰還困難区域。
写真 常磐線の駅構内(2020年3月17日11時10分頃、大野駅にて)

双葉(福島県双葉郡双葉町)に到着。
ここも帰還困難区域。街の復興はまだまだ先だ。
写真 常磐線の駅構内(2020年3月17日11時20分頃、双葉駅にて)

浪江{なみえ}(福島県双葉郡浪江町)に到着。
ここまでが復旧区間。復旧区間の距離は約15km。原発事故による放射能汚染のもとで復旧工事に関わった人達は、さぞかし大変だったろうと思う。と同時に、福島第一原発の津波対策がもっとしっかりされていれば、とも思う。取り返しがつかないとは、こういうことを言うのだろう。
写真 常磐線の駅構内(2020年3月17日11時20分頃、浪江駅にて)

原ノ町に到着。
構内にはE531系がいた。E531系が入線する最北端の駅だ。柏からだとずいぶん遠い駅だが、E531系を見ると、不思議に身近に感じられる。
写真 常磐線の駅構内(2020年3月17日11時40分頃、原ノ町駅にて)

駒ケ嶺〜浜吉田間の約20kmの軌道は津波対策で移設、高架化された。こちらも、大変だったろうと思う。
駒ケ嶺の次の新地と、その次の坂元の間で福島県と宮城県の県境を越え、浜吉田からしばらくして阿武隈川を渡る。
写真 常磐線の阿武隈川橋梁(2020年3月17日12時20分頃、逢隈駅〜岩沼駅間にて)

阿武隈川を渡ると、東北線が近づいてくる。
その先の岩沼に到着して、常磐線約350kmをついに完乗だ。震災がなければ、もっと昔に完乗していただろう。でも、震災があったから、完乗の思いもひとしおだ。(-_-)だな。
写真 東北線の軌道(2020年3月17日12時20分頃、逢隈駅〜岩沼駅間にて)

【初利用駅】なし
【初乗り】常磐線/富岡駅〜岩沼駅
【完乗】常磐線/上野駅〜岩沼駅


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