屋根裏部屋の暑熱対策(20040508)
このところ陽射しが強くなってきました。
外にいて少し暑いと感じる時は、屋根裏部屋の温度はゆうに30度を超えています。
屋根裏鉄道が開通したことで、今後は屋根裏にいる時間を増やしたいこともあり、GWを利用して暑熱対策をおこなうことにしました。
写真 屋根裏部屋の温度
現状、屋根の構造は、下記のようになっています。
図 屋根の断面(旧)
今回、これを下記のように改造することにしました。
狙いは気密性と断熱性の向上です。オマケで見栄えの向上も。
図 屋根の断面(新)
まずは材料の調達です。
コンパネベニアを16枚、エアー緩衝材を2ロール、木ネジを1箱を、ホームセンターの軽トラックを借りて運び込みました。
ちなみに、コンパネとほぼ同じ価格帯で、石膏ボードという選択肢もあります。また、エアー緩衝材とほぼ同じ価格帯で、キャンプ等で使う断熱マットという選択肢もあります。
コンパネの寸法は長さ1820mm×巾910mm×厚さ12mmです。
屋根裏には開口寸法450mmの点検口から搬入しなければならないので、あらかじめ巾300mm程度にカットしてもらいました。
ちなみにコンパネの寸法には、1820mm×910mmと1800mm×900mmとがあります。
屋根を受けている根太のピッチを調べると455mmだったので、長さ1820mm(=455×4)のものを選びました。メーターモジュールの家なのに変ですが。
全部で約200kgもあるので、運搬するだけでも一仕事です。
写真 屋根断熱の材料(コンパネ)
写真 屋根断熱の材料(コンパネ)
エアー緩衝材というのは、いわゆる「プチプチ」です。
本来はグラスウールの断熱材を増量すべきですが、値段が高いのと体に悪そうな(チクチクする)のがイヤでやめました。
エアー緩衝材の寸法は巾1200mm×長さ42mで、これを長さ1600mm毎に切って使いました。
4つ折りにするとちょうど根太と根太の間に納まります。ひたすら切っては折りたたみます。
写真 屋根断熱の材料(エアー緩衝材)
写真 屋根断熱の材料(エアー緩衝材)
木ネジの寸法は太さ3.3mm×長さ30mmです。
木ネジの必要本数は、カットしたコンパネ1枚あたり10本使うとして、約500本になります。
100本入りを5箱買うのも900本入りを1箱買うのもほぼ同じ値段だったので、たくさん入っている方にしました。
余っても、この寸法だと使い道はいろいろありますし。何より、すごいボリューム感で、ちょっとリッチな気分。
写真 屋根断熱の材料(木ネジ)
準備が終わると、いよいよ本番です。
既設のダンボールと針金を外し、エアー緩衝材とコンパネを取り付けていきます。
エアー緩衝材を断熱材の下側からあてがい、さらに下側からコンパネで押さえて木ネジで固定します。
木ネジは、先に電動ドリルで径2mmの下穴をあけて、電動ドライバで締め込みます。
言葉で書くと簡単ですが、実際にはかなりキツイ作業なのでした。キツイ分、効果を期待してしまいますが、はたして。
写真 屋根断熱の作業
中略。(黙々と作業中。)
写真 屋根断熱の作業
「犬も歩けば棒に当たる」といいますが、作業中に、なんと雨漏りしているところを見つけてしまいました。
場所は屋根材が三方から集まるところです。
もう一箇所も同様でしたので、たまたまというわけではないようです。
漏れている量が多いとすぐに分かりますが、少ないとなかなか分からないものです。
かなり痛んでいるところも一部あり、手入れしないとマズイ状況です。欠陥住宅?雨漏りの保証は何年?雨を止められない屋根、って何?
冷静に考えると「不幸中の幸い」、見つけられて良かったということですが。(-_-)安普請だ。
写真 屋根断熱の作業
中略。(アタマにきたのでちょっと休憩中。)
写真 休憩中
気を取り直して作業に戻ったところで、今度は電動ドリルが壊れてしまいました。
この電動ドリルはずっと以前から使っていたもので、プラスチック製の筐体が割れているのを騙し騙し使っていました。
下穴を200箇所ほどあけたところで、とうとう力尽きて前部と後部が分離してしまいました。よく考えると怖い。
これでは仕事にならないので、電動ドリルとドリル刃を追加で調達しました。気分転換も兼ねて。
写真 屋根断熱の工具(ドリル)
中略。(再び黙々と作業中。)
写真 屋根断熱の作業
そしてGWも終わる頃、まだまだダメは残っているものの、とりあえずキリの良いところまでは終わりました。
見栄えは確かに向上しましたが、気密性と断熱性ははたして向上したのでしょうか?
これからの季節が楽しみです。
写真 屋根断熱の作業終了
ちなみに、今回の総費用は下記の通りです。
ワタシ的には、人件費を入れても安くあがったと思いますが。
品名 |
数量 |
単価 |
金額 |
備考 |
コンパネ |
16枚 |
900 |
14400 |
カット代含む |
エアー緩衝材 |
2巻 |
2200 |
4400 |
|
木ネジ |
1箱 |
600 |
600 |
|
ドリル刃 |
3本 |
200 |
600 |
|
電動ドリル |
1台 |
1300 |
1300 |
|
人件費 |
10本 |
150 |
1500 |
発泡酒換算 |
合計 |
22800 |
|
表 屋根断熱の費用