番外編(5)、大津〜坂本方面(20041114)


今回は大津〜坂本方面のことを書いたりします。
何か「緊迫」したことがあったような気もしないではないが。

金曜日に京都で仕事がありました。 ところが、京都では宿がとれず、大津に泊まることになりました。
翌日は休み。 そのまま帰るのは勿体ないので、JR大津駅にある市の観光案内所で聞いて、坂本に行くことにしました。
写真 大津駅

JR大津駅前からバスに乗って、比叡山鉄道、通称「坂本ケーブル」の坂本駅に到着。
駅舎は1925年築。国の登録有形文化財です。
写真 比叡山鉄道の坂本駅

「坂本ケーブル」は長さ約2000メートルの日本一長いケーブルカーだそうです。
ちなみに、標高差は約600メートルなので、勾配はなんと約300パーミル(!)。→追記参照
写真 坂本ケーブル

車両は2両。縁号と福号。なかなかにカッコ良い車両です。
写真 坂本ケーブルの車両

約10分で延暦寺駅に到着。
そう、「坂本ケーブル」は、かの有名な比叡山延暦寺に行くためのものなのでした。
駅舎は、同じく国の登録有形文化財。さらに近畿の駅百選の一つ。
写真 比叡山鉄道の延暦寺駅

延暦寺駅横の展望台は標高654メートル。展望台の眼下には琵琶湖が広がります。
写真 延暦寺駅横の展望台からの眺め

比叡山延暦寺は最澄が約1200年前に開いたものだそうです。 パンフレットには「日本仏教の母山」とあります。
国宝の根本中堂{こんぽんちゅうどう}をはじめ、大講堂、阿弥陀堂、東堂{とうどう}など、さすがに立派な建物の数々。
写真 延暦寺の根本中堂
写真 延暦寺の大講堂
写真 延暦寺の阿弥陀堂
写真 延暦寺の東堂

延暦寺をあとに、坂本ケーブルを降りると日吉{ひよし}大社があります。 こちらは全国3800余社の山王さんの「総本宮」。
国宝の西本宮、東本宮など、こちらも負けじと立派な建物の数々。
写真 日吉大社の西本宮門
写真 日吉大社の西本宮
写真 日吉大社の東本宮門
写真 日吉大社の東本宮

神様と仏様が仲良くおわしますのが日本の良いところ。母山と総本宮を一度に周れて堪能しました。
日吉大社をあとに、京阪電鉄石坂線(石山寺〜坂本)の坂本駅に。
駅舎はとてもモダンです。坂本ケーブルの駅舎に張り合っているのかも。
写真 京阪電鉄の坂本駅

駅にはこじんまりとした車両が。巾は2メートルほどしかない印象。
私の他にも車両の写真を撮っている人がいて、ちょっと安心。
写真 京阪電鉄の600型(坂本駅にて)

三井寺{みいでら}駅付近の橋梁を渡るところ。山、川、鉄橋、踏み切り・・、模型にしたいような良い雰囲気。
写真 京阪電鉄の600型(三井寺駅付近にて)

浜大津駅で下車。再びJR大津駅へ向かい、帰路へ。
ちなみに、浜大津駅付近はなんと一般道路との併用軌道。路面電車ならともかく、これはかなり珍しいのでは?
写真 左方向の京滋線と前方の石坂線(浜大津駅付近にて)

【初利用駅】比叡山鉄道(通称「坂本ケーブル」)/坂本駅、延暦寺駅、京阪電鉄石坂線/坂本駅、浜大津駅
【初乗り】比叡山鉄道(通称「坂本ケーブル」)/坂本駅〜延暦寺駅、京阪電鉄石坂線/坂本駅〜浜大津駅
【完乗】比叡山鉄道(通称「坂本ケーブル」)/坂本駅〜延暦寺駅


追記(20041120)

「坂本ケーブル」ですが、よく考えると、長さ約2000メートル、標高差は約600メートルだから勾配は約300パーミル、とは言えないですね。
勾配は垂直距離÷水平距離なので、勾配がキツイと垂直距離≒全長とは見なせないのでした。
図 勾配の計算


追記2(20090516)

標高差600m、ではなくて、484m、の間違いでした。
また勾配は、最大333パーミル、最小170パーミル。(以上、Wikipediaによる。)
一体何を見て600mと思ったのやら。今となっては謎です。ごめんなさい。


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