番外編(48-1)、カモーン(前編)(20070408)


またも、九州出張、なのであった。(-_-)怪しい。
せっかくだから、休みを絡めて、下関の叔母さんちに御邪魔するか。
となると、行きは宇部空港、帰りは福岡空港でキマリだな。
よーし、予約だ。えーっと、割引、割引、あれ、割引がない。
あーっ!もしかして、繁忙期?割引がないと、往復で7万円もかかっちゃうじゃん。がーん。

いくら会社が払ってくれるとはいえ、7万円は、さすがにキマリが悪い。
うーむ、仕方ない、今回は列車にするか。我慢だ、我慢。(-_-)ホントか?
そーなると、行きは寝台特急、帰りは新幹線、がいーなぁ。
これなら、4.5万円ほどだから、何とか許容範囲でせう。よしよし。

よーし、あらためて予約だ。九州方面への寝台特急と言えば、はやぶさ・富士だが。
って、はやぶさは既に満席。がーん。(-_-)遅いんだってば。
ひょっとして、皆、同じ行動パターンだったりするのか。
って、おっと、富士はセーフだ。やったネ♪
写真 寝台特急富士の乗車券

東京から夜行列車に乗るのは、実に中学校の修学旅行以来だ。
あの時は、寝台じゃなくてボックスシートだったなぁ。先生なんて、床に新聞紙を敷いて寝転んでたよなぁ。
なんて、さすがに夜行列車、自然と哀愁が漂いだすのだった。
おっと、いよいよ登場だ。
写真 寝台特急はやぶさ・富士の牽引機EF65(2007年3月23日18時頃、東京駅にて)

東京駅へ回送時の牽引機はEF65君。これは、ここで切り離し。
対して、九州方面への牽引機はEF66君。
力自慢だけに、客車ばかり12両の牽引じゃ、ちと役不足のような気もするが。なにとぞ、良しなに。
写真 寝台特急はやぶさ・富士の牽引機EF66(2007年3月23日18時頃、東京駅にて)

元祖ブルートレイン、往年の名列車ではあるが、今は昔。
食堂車もなければ、売店も車内販売もない、寂しいなぁ。
今夜は珍しく満席だが、普段はホント、ガラガラらしい。さもありなん。
何か工夫しないと、いつ廃止になっても不思議はない。
写真 寝台特急富士のテールマーク(2007年3月23日18時10分頃、東京駅にて)

今夜の寝床は、B寝台の上段。
まだ早いし、すぐに上がるのもどうかなぁ、と思っていたら、下段の親子連れの方が、ご親切にも下段に座らせてくださった。
しばらく、世間話(と言うか鉄談議)などして楽しかった。まだまだ、旅は道連れ、ってあるんだなぁ。
とはいえ、あまり長居をしては御迷惑になるので、20時頃(!)には寝床についた。よし、今夜は読書などして夜更かしするぞ、と思っていたが、1時間もしないうちに、寝てしまったようだ。(-_-)子供並みだ。
写真 寝台特急富士の車内(2007年3月23日20時20分頃)

途中、停車と発車の際の「ガガン」とゆー衝撃で、時々こちらの世界に呼び戻されたりもしたが、概ね朝まで寝ていた。
寝床から降りると、すでに列車は山口県に入っていて、海が見えた。
おーっ、海だ。そう、新幹線と違って、在来線は海岸を走るので、海が良く見えるのだった。
うーむ、いーねぇ。旅とゆーのは、速さだけじゃないんだよね。
写真 大畠{おおばたけ}大橋(2007年3月24日7時頃、岩国駅〜柳井駅間にて)

昨夜は大阪辺りで人身事故があったため、列車は約1時間遅れとのアナウンス。
九州方面に急ぐ人のために、徳山駅で新幹線への乗り継ぎを提供するという。
ワタシは全然急いでないので関係ないが、そーか、寝台特急から新幹線に乗り継げば、早朝に博多着も可能なのか、と気付いたり。
よし、次はコレを使・・、いや、何でもないです。(-_-)困ったもんだ。
写真 新幹線の線路(2007年3月24日8時40分頃、徳山駅にて)

下関に到着。さて、お約束の機関車付け替えをチェックだ。
ここから門司までの牽引機は交直流機のEF81君。1駅だけってのが、ゴージャスとゆーか、何とゆーか。
それにしても、10号車からだと、歩くだけでも結構ホネです。ふぅ。
出遅れたせいもあるが、人垣が出来ていて前が見づらい。人のことは言えないが、鉄ちゃんって、こんなに居るのかぁ?
写真 寝台特急はやぶさ・富士の牽引機EF81(2007年3月24日9時40分頃、下関駅にて)

下関を出て、関門トンネルに。世界初の海底トンネルとして、あまりにも有名。
子供の頃、ここを通る時は、上に海があると思うだけでドキドキしたものだ。窓から手を出して、落下する水滴を確かめようとしたこともあったよーな。(-_-)三つ子の魂百まで、か。
写真 関門トンネル(2007年3月24日9時50分頃、下関駅〜門司駅間にて)

トンネルを抜けると、九州。この辺りにデッドセクションがあるはずだが、停電しないので分からずじまい。って、そりゃ電源自分モチだから当たり前ーっ。
そして、ついに門司駅到着。東海道本線の起点から山陽本線の終点まで、約1100km。通しで乗ると、ちと感慨深い。
ここで再び、お約束の列車分割と機関車付け替えをチェック。
ここから先の牽引機は交流機のED76君。赤い塗色がワタシ的には珍しい。九州に来たんだなぁ、って感じ。
写真 寝台特急はやぶさ・富士の牽引機ED76(2007年3月24日9時50分頃、門司駅にて)

長々、どうも、お世話になりました。
最後に、出発する富士を御見送り。これから、終点大分までは、さらに約2時間。どうぞ、御安全に。
写真 寝台特急富士(2007年3月24日10時10分頃、門司駅にて)

ところで、下関の叔母さんちに御邪魔するのに、なぜ門司に?
その答えは、・・後編に続く。

【初利用駅】なし
【初乗り】なし
【完乗】なし


追記(20070429)

東京駅ではホームの前方が立入禁止になっているので、残念ながら、EF66の顔は撮れない。
これは、1年ほど前に、偶然、横浜駅で撮ったもの。
写真 寝台特急はやぶさ・富士の牽引機EF66(2006年3月7日9時40分頃、横浜駅にて)


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