番外編(94-1)、降れば土砂降り(20081109)


また来てしまった、ハノイに。もう8回目、最初に来てからもう2年だ。
だから、とゆーわけでもないが、今回はスペシャルイベント「夜行寝台列車の旅」がセットされているのだった。ばんざーい♪
ハノイ到着日は珍しく雨。でも、今日が日曜日で出発は金曜日の夜。先に降ってくれたほうが安心ってもんだよ。
写真 ロンビエン橋(2008年10月26日16時10分頃、ハノイ市街にて)

と余裕をカマしていたら、金曜日は夜明け前から信じがたいほどの雨。昼にはさすがに心配になって旅行社の人に状況を確認すると、「どうなるかは分からないが今キャンセルするとキャンセル料を7割没収」とのこと。ぬぉぉ!行くしかないじゃぁぁん!
雨はさらに降り続き、旅行社の人も予定より30分も早く迎えに来た。同行する知人のS氏と二人で車に乗り込む。道路は至るところで冠水、お巡りさんが交通規制をしている。はたして駅に辿り付けるのかぁーっ?
写真 冠水した道路(2008年10月31日20時頃、ハノイ市街にて)

しかし、旅行社の人も必死。なんとか駅前まで車をつけた。でも、周囲は完全にプール状態。どーやって入口まで行くのさぁ?
えーい!しょーがない。靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、ズボンをひざまでまくる。目標ぉ、前方、ハノイ駅入口ぃ、突撃ぃ!そーれ、ザブザブザブ・・。フタマルフタマル、我、つひにハノイ駅に上陸せり。
写真 裸足の行軍(2008年10月31日20時20分頃、ハノイ駅にて)

駅の広い待合室は人で一杯。まだ改札は開いてない。列車は遅れないのかぁ?ってゆーより出発するのかぁ?
ともかく足を拭き、靴を履く。ちなみに周りの皆さんはサンダルだから全然平気。この雨の中、靴を履いてるのがお間抜けなわけだ、トホホ。
待つことしばし、おっと改札開始だ。旅行社の人に続いて改札口へと進む。一度は挫折したハノイ駅の改札口を今、突破だぁ!
写真 ベトナム国鉄の改札口(2008年10月31日20時30分頃、ハノイ駅にて)

ホームに出る。てっきり正面の列車だと思っていたが、旅行社の人はそれには目もくれず、ホームをズンズン先の方へ歩いていく。どうやら別の列車らしい。
途中、使い捨てのレインコート売りのオジさんに声をかけられる。値段を聞くと5000ドン(35円)と言うので、二人分を受け取り1万ドンを払うと、突然もう1万ドン払えと言う。押し問答となったがラチがあかないので、レインコートをつき返しお金をひったくって歩き出すと、1万ドンで良いと追っかけて来た。結局1万ドンで買ったけど、それだって晴れた日なら5000ドンじゃん# たいした金額じゃないから払ってあげればいーのかもしれないが、ちとムキになってしまいました。
写真 ベトナム国鉄の駅構内(2008年10月31日20時30分頃、ハノイ駅にて)

ホームの先まで歩いて停車中の列車を回り込むと、別の列車が見えた。
そのホームまで線路を横切って渡っていく。ホームは線路より階段一段ほど高いだけだから、こんなことが出来てしまう。跨線橋なんて要らないんですネ。
写真 ベトナム国鉄の車両(2008年10月31日20時50分頃、ハノイ駅にて)

さて、いよいよ乗車かと思いきや、なんと列車は人を乗せずに逆方向に発車。あれーっ、もしかして運転中止ってかぁーっ?
列車の居なくなった線路は川のよう。雨が空しく降り続く。と、そこへ列車が戻ってきた。やったネ♪列車を待つ人達が次々に歓声を上げる。
写真 冠水した線路(2008年10月31日21時頃、ハノイ駅にて)

と思ったら、これが歓声じゃなくて悲鳴。川のようになった線路に列車が遠慮なく突っ込んできたものだから、押し除けられた水が大波となってホームにザブーンと。あわれワタシの靴と靴下とズボンは水浸しに。
かくしてようやく乗車。廊下を通り寝台へと向かう。歩くたびに、グチュッ、グチュッ、グチュッ・・。って、トホホだーっ!、トホホすぎるーっ!
写真 ベトナム国鉄の車両(2008年10月31日21時30分頃、ハノイ駅にて)

【初利用駅】ベトナム国鉄ラオカイ線/ハノイ駅
【初乗り】なし
【完乗】なし


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