番外編(94-3)、続々、降れば土砂降り(20081122)


ラオカイ駅で送迎車を待っていると、さっそく売り子さんが寄ってきた。見ると何やら旅行者向けと思しきグッズをイロイロ持っている。無難なところで、これから行くサパの地図を買う。
しばらくして送迎車が到着。日本の中古車なのは良いとしても、手すりが壊れてるし排ガスが漏れてるし、車検なんてないんだろうなぁ。
写真 送迎車の車内(2008年11月1日7時30分頃、ラオカイ駅にて)

車は小雨の中、山道をビュンビュンと飛ばす。舗装はされているが、あちこちに落石が。あのー、安全運転でお願いしたいんですけどぉ、って運転手さんにどーやって伝えたらいいの?
サパの町に入る。ここは海抜1500mほどの高地で、避暑地としてフランス人が開いたところ。
まずはホテルへ。今回お世話になるビクトリアホテルは「地球の歩き方」という定番のガイドブックでは最高級と紹介されているホテル。おっと、さすがに立派だ。値段相応、とゆーかワタシにはちと不釣合いな気もしないではない。
まだ早すぎて部屋には入れないので、荷物を預けて身軽になる。
写真 ビクトリアホテル(2008年11月1日11時40分頃、サパ市街にて)

午前中はサパの町を見物。
これは教会。サパのランドマークとされる建物。中には入れないようだ。
写真 サパ教会(2008年11月1日10時30分頃、サパ市街にて)

午後は山歩き。サパからほど近いカットカット村へ。
サパの周囲には少数民族の村々があり、カットカット村はその一つ。サパから村へはずっと道を下っていく。山間に棚田が広がり、日本の原風景のようでもある。
写真 山間に広がる棚田(2008年11月1日14時40分頃、カットカット村にて)
写真 滝(2008年11月1日15時50分頃、カットカット村にて)

山登りならぬ山下り、行きはよいよい帰りはこわい。というわけで、帰りの人を狙ってバイクタクシーのおじさん達がしきりに声を掛けてくる。ボラれそうなので我慢して歩いたが、ホテルに帰ると脚がヘナヘナ。翌日のことを考えてホテルのマッサージ施設のお世話になったが、これが結構いい値段。バイクタクシーの方が安かったかもね。

翌朝は雨。午前中は山歩きの予定だったが、これはあっさりキャンセルして、ホテルでまったりすることに。
さすがに最高級ホテル、インターネットもバッチリ、しかも日本語表示もバッチリだ。おや、どこかで見たよーな画面だなぁ。
写真 インターネットの画面(2008年11月2日11時50分頃、サパ市街にて)

午後は市場へ。ところ狭しと小さな店が並び、たくさんの人でごった返している。
その中をブラブラと歩いて楽しんでいると、突然日本語が耳に入る。見ればバイヤーと思しき日本人が値段交渉をしているようだ。人のことは言えないが、こんなところまで日本人が居るとはね。
写真 サパ市場(2008年11月1日10時20分頃、サパ市街にて)

そして夕方、そろそろ撤収。土日しか使えないから車中2泊、ホテル1泊が限度なんだな。
土産物を抱えて車に乗り込む。行きと同じく、雨の中を車は快調、と言うか怪調に飛ばす。
ラオカイ駅で、丸二日間ガイドとして付き合ってくれた旅行社の人と別れる。
写真 ベトナム国鉄の駅舎(2008年11月2日20時頃、ラオカイ駅にて)

ラオカイでは雨が強く、列車の写真はまたお預け。
列車はSP2。車両は行きと同じタイプで、今回はデンマークのおじさん二人と同宿。「軽くナイトキャップでもどうだい」と売店でウォッカを1本買ってきてくれたので四人で飲む。話が弾んで、お酒がきれると「では、お返しにこちらがもう1本」と、どこへ行っても似たような展開になっていたり。
酔いが回って、バタンキュー。翌朝、気が付くと、もうハノイの近く。ロンビエン橋を再び渡り、ハノイ駅に到着。
雨はあがっていて、やっと写真をゲット。今回の編成にはFANXIPAN EXPRESSの車両が2両、イロイロなバージョンがあるようだ。
写真 SP2列車の車両(2008年11月3日5時30分頃、ハノイ駅にて)

構内を見渡すと、おや、初めて見る機関車が。そういえば、1年前にハイフォン駅に行った時、駅前の看板に載っていたヤツだ。銘盤はD8E形。流線型の車体と機関車らしからぬ塗装が印象的だ。でも、この形だとどこかにターンテーブルが必要だね。
写真 ベトナム国鉄のD8E形機関車(2008年11月3日5時40分頃、ハノイ駅にて)

汽笛が聞こえ、牽引機が機回しされて目の前を通過。こちらはお馴染みのD12E型機、行きも帰りも頑張ってくれた。
写真 ベトナム国鉄のD12E型機関車(2008年11月3日5時40分頃、ハノイ駅にて)

できることなら隅から隅まで探検したいところだが、あいにく今日はもう月曜日、仕事に行く準備をしないといけない。というわけで、ハノイ駅を後にし、タクシーに乗る。
かくしてスペシャルイベント「夜行寝台列車の旅」は、無事終了となったのだった。大雨は誤算だったが、終わってみれば、それもまた良し。おかげで思い出深い旅行になりました。
写真 ベトナム国鉄の駅舎(2008年11月3日5時50分頃、ハノイ駅にて)

【初利用駅】なし
【初乗り】なし
【完乗】なし


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