番外編(390)、またかよ(20220612)


堺在住の友人T氏が亡くなった。3年前にお見舞に行ったあと、重体になって入院。その後、新型コロナのせいで、病院で面会もできなかった。
連絡を受けて、バタバタと支度をして、ウチを出た。
写真 東海道新幹線の駅構内と車両(2022年5月13日15時頃、東京駅にて)

T氏のご自宅の最寄りの三国ヶ丘に着くと、もう暗くなっていた。千葉からだと遠いので、これが精一杯。
タクシーでご自宅へ向かい、ご家族にお悔みを伝えて、南海電鉄の堺駅近くのホテルに1泊。
写真 阪和線の駅構内と車両(2022年5月13日18時50分頃、三国ヶ丘駅にて)

友人が亡くなると、気が重い。なので、翌日は、すぐにウチに帰らず、ブラブラすることにした。でも、突然の展開なので、ノープラン。
堺の近くの羽衣から高帥浜線に乗ろうと思ったが、車内放送によると、現在は工事中でバス代行との由。なので、さらに先に進んで、貝塚から水間鉄道に乗ることにした。終点は水間観音。こーゆー気分の時は、お参りするのも宜しかろう。
写真 水間鉄道の駅舎(2022年5月14日6時10分頃、貝塚駅にて)

水間鉄道の車内放送は、A.I.VOICEの琴葉{ことのは}葵ちゃんと茜ちゃんが担当。水間観音方面では、葵ちゃんの標準語、貝塚方面では、茜ちゃんの関西弁。ヘッドマークも茜ちゃんと葵ちゃん。
写真 水間鉄道の駅構内と車両(2022年5月14日6時20分頃、貝塚駅にて)

水間観音には車庫があったり、保存車両があったり、苔{こけ}玉がホーム一面に吊るされていたり。
でも、それより何より、駅舎が強烈。100年ほど前からこのスタイルで、登録有形文化財であらせされる。
写真 水間鉄道の駅舎(2022年5月14日6時40分頃、水間観音駅にて)

駅から少し歩いて、滝の音が聞こえると、水間寺。立派なお寺だ。
あらためて、T氏のご冥福(死後の幸せ)をお祈りした。いつか、ワタシのご冥福も誰かがお祈りしてくれるのかなぁ。
写真 三重塔と本堂(2022年5月14日6時50分頃、水間寺にて)

さらに先に進んで、みさき公園から南海電鉄多奈川線で多奈川へ。
駅の周りに目ぼしいものは見当たらなかったけど、地図を見ると、南海電鉄加太{かだ}線の加太までが10km弱で、近いと言えば近い。こーゆー気分の時は、歩くのも宜しかろう。
写真 南海電鉄多奈川線の駅構内と車両(2022年5月14日8時10分頃、多奈川駅にて)

1時間ほど歩くと、道から海が見えた。曇り空だけど、穏やかな海だ。
向かいは、淡路島の洲本辺り。左手は、海釣り公園。海釣り公園は、道の駅とっとパーク小島から伸びている。
写真 海釣り公園と淡路島(2022年5月14日9時20分頃、小島海岸にて)

これ以上歩くのは、脚が痛くてツラいので、加太までタクシーを頼む。配車アプリを使わなくても、「とっとパーク タクシー」とかで検索できる。便利な世の中だ。
タクシーで移動中に、運転手さんが、海釣り公園は関空の埋め立てで使われた埠頭を再利用したとか、この辺りはサイクリングの人達が多いとか、いろいろ説明してくれた。タクシーの運転手さんって、物知りだ。
加太には、めでたい電車、が居た。ギョロ目がステキだ。
写真 南海電鉄加太線の駅構内と車両(2022年5月14日10時30分頃、加太駅にて)

車内も楽しい。魚型の吊り手も握ってみたけど、悪くない。
とゆーか、皆さん、いろいろ工夫するなぁ。
写真 南海電鉄加太線の車内(2022年5月14日10時30分頃、加太駅にて)

和歌山市に到着。さて、これからどうしよう。少し早いけど、昼ご飯を食べながら考えるか。
写真 南海電鉄南海本線の駅舎(2022年5月14日11時頃、和歌山市駅にて)

もちろん、ウチに帰るのもアリだ。でも、ここまで来たら、さらに先に進んで、あの、紀州鉄道を何とかするのもアリだ。
とゆーことで、JRの和歌山駅に移動して、特急に乗って御坊へ。でも、乗ったら爆睡して、マサカの寝過ごし。学習してないなぁ。むーん。
写真 紀勢線の駅舎(2022年5月14日13時30分頃、南部駅にて)

それでも何とか、御坊に到着。駅員さんに説明したら、例によって、誤乗扱いにしてくれた。ありがたいなぁ。
では、紀州鉄道に乗車ぁ。こんなに早く乗れるなんて、不思議だなぁ。
写真 紀州鉄道の駅構内と車両(2022年5月14日14時30分頃、御坊駅にて)

すぐに、終点の西御坊に到着。
紀州鉄道の距離は2.7km、所要時間は8分。なので、平均速度は、何と時速20km。こんなにもノンビリした鉄道があるとは。これはこれで貴重だ。
それにしても、水間鉄道とは違う意味で、駅舎が強烈。大丈夫なのか。
写真 紀州鉄道の駅構内と車両(2022年5月14日14時40分頃、西御坊駅にて)

せっかくなので、街をブラブラしつつ、紀伊御坊へ。来る時に、展示車両や車庫がチラっと見えたので。
紀伊御坊の駅舎は、古いけどそれなりに立派で、ちょっと安心した。駅舎内には、鉄道むすめの日高かすみちゃんが居たり、鉄道模型や鉄道用品や有名人の色紙が展示されていたり。
写真 紀州鉄道の駅舎(2022年5月14日15時10分頃、紀伊御坊駅にて)

では、撤収。
ふと思いついて、熊取在住の叔父さんご夫妻を訪ねることにした。こーゆー気分の時は、人に会うのも宜しかろう。
ご夫妻に会うのは、オヤジさんが亡くなって以来で、20年ぶりだ。突然お邪魔したにもかかわらず、ご夫妻は、とても歓迎してくれた。
とゆーことで、駅近くのホテルで、もう1泊。
写真 阪和線の駅構内と車両(2022年5月14日17時20分頃、熊取駅にて)

【初利用駅】南海電気鉄道南海本線/堺駅、貝塚駅、水間鉄道/貝塚駅、水間観音駅、南海電気鉄道多奈川線/多奈川駅、南海電気鉄道加太線/加太駅、紀勢線/南部駅、御坊駅、紀州鉄道/御坊駅、西御坊駅、阪和線/熊取駅
【初乗り】水間鉄道/貝塚駅〜水間観音駅、南海電気鉄道多奈川線/みさき公園駅〜多奈川駅、南海電気鉄道加太線/加太駅〜紀の川駅、紀州鉄道/御坊駅〜西御坊駅
【完乗】水間鉄道/貝塚駅〜水間観音駅、南海電気鉄道多奈川線/みさき公園駅〜多奈川駅、南海電気鉄道加太線/紀の川駅〜加太駅、紀州鉄道/御坊駅〜西御坊駅


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