番外編(306)、お遍路(20180728)


ついに退職して、まとまった時間を取れるようになったので、お遍路に行くことにした。
お遍路とは、弘法大師ゆかりの、四国にある一番から八十八番までの札所(お寺)を周ることだ。目的は人それぞれ。ワタシ的には懺悔と供養かなぁ。
全ての札所を周ると、距離は1200km以上にもなる。歩いて周るのはそもそもムリだが、鉄で周るのも難しそうなので、レンタカーで周ることにした。でも、鉄分補給はこまめにしないとなぁ。(-_-)熱中症?
では、出発ぅ。在職中の出張で貯めたマイルを使わせてもらうぜぃ。
写真 ANA徳島行き283便(2018年7月2日13時20分頃、羽田空港にて)

一番札所は徳島県にある。なので、徳島空港へ向かう。
徳島空港に降りる手前で関空が見えた。でも、ラピート号までは見えなかった。(-_-)視力5?
写真 関西国際空港(2018年7月2日14時10分頃、羽田空港〜徳島空港間にて)

徳島空港でレンタカーを借りて、一番札所の売店に向かう。お遍路は翌日からだが、お遍路グッズを揃えるためだ。
帰りに近くの池谷{いけのたに}駅をちょっと探検。この駅で高徳線から鳴門線が分岐する。駅舎は両線の間にある。列車が来るまで待とうかと思ったが、車を停めたままにできないので、残念だけど撤収。
写真 高徳線の駅舎と駅構内(2018年7月2日16時40分頃、池谷駅にて)

翌日、お遍路初日。
なにとぞ無事に周れますように。かしこみかしこみ・・。(-_-)それ違う。
ホテルから一番札所の霊山寺{りょうぜんじ}(徳島県鳴門市)へ移動中に、ワ車(ワム80000)の一群を発見。もちろん、全て倉庫として使われているだけだが、これだけ並ぶと編成っぽく見えてステキだ。
写真 ワム80000(2018年7月3日7時20分頃、霊山寺付近にて)

霊山寺、二番札所の極楽寺{ごくらくじ}(鳴門市)を周って、三番札所の金泉寺{こんせんじ}(板野郡板野町)へ移動中に、徳島線の阿波川端駅付近でやっと列車(1200型気動車)に遭遇。待ってたホイ。
線路と道路が並行していて、前方にライトが見えたので、クルマを路側に停めるヒマがあった。なければ、運転しながら・・。(-_-)ダメだろ。
写真 高徳線のキハ1200型(2018年7月3日8時50分頃、極楽寺〜金泉寺間、阿波川端駅付近にて)

四番札所の大日寺{だいにちじ}(板野郡板野町)、五番札所の地蔵寺{じぞうじ}(板野郡板野町)を周って、六番札所の安楽寺{あんらくじ}(板野郡上板町)。付近のオミセで、鉄っぽい案内板を発見。色がちゃんとJR四国のコーポレートカラーで、侮れない。
写真 案内板(2018年7月3日11時頃、安楽寺付近にて)

七番札所の十楽寺{じゅうらくじ}(阿波市)、八番札所の熊谷寺{くまだにじ}(阿波市)、九番札所の法輪寺{ほうりんじ}(阿波市)、十番札所の切幡寺{きりはたじ}(阿波市)を周って、十一番札所の藤井寺{ふじいでら}(吉野川市)へ移動中に、吉野川の中州に架かる川島橋を渡った。
この橋は沈下橋のため水面からの高さが低く、また、四国は数日前から雨模様で川は増水していた。なので、路面から水面までは1mほどしかなかった。もしさらに増水したらクルマごと流されちゃうなぁ、なんて思うとちとコワかった。
写真 川島橋(2018年7月3日15時10分頃、切幡寺〜藤井寺間にて)

藤井寺を周って、お遍路一日目は終了。
十二番札所付近の名西郡神山町内へ移動して、ホテルに宿泊。温泉大浴場付きだぜぃ、ふーっ。

お遍路二日目。
十二番札所の焼山寺{しょうさんじ}(名西郡神山町)、十三番札所の大日寺{だいにちじ}(徳島市)、十四番札所の常楽寺{じょうらくじ}(徳島市)、十五番札所の国分寺{こくぶんじ}(徳島市)、十六番札所の観音寺{かんおんじ}(徳島市)を周って、十七番札所の井戸寺{いどじ}(徳島市)へ移動中に、徳島線の府中{こう}駅付近の踏切を渡る。だから何、という程度だが、しばらく鉄分補給がなかったので、たったこれだけでも貴重。
写真 徳島線の踏切(2018年7月4日13時40分頃、観音寺〜井戸寺間、府中駅付近にて)

井戸寺、十八番札所の恩山寺{おんざんじ}(小松島市)、十九番札所の立江寺{たつえじ}(小松島市)を周って、お遍路二日目は終了。
そのまま、立江寺の宿坊に宿泊。宿坊では、お勤め(お経をあげること)を体験した。宿泊者は私一人で、住職さんとマンツーマン。でも、肝心のお経はカンペ頼みで、ちと恥ずかしかった。

お遍路三日目。
立江寺付近、牟岐{むぎ}線の立江駅付近の踏切で、久しぶりに列車(キハ40系)に遭遇。
でも、これは偶然ではなく、わざわざ時刻表を調べて、待ち伏せ。(-_-)脱水症状か。
写真 牟岐線のキハ40系(2018年7月5日7時50分頃、立江寺および立江駅付近にて)

二十番札所の鶴林寺{かくりんじ}(勝浦郡勝浦町)を周って、二十一番札所の太龍寺{たいりゅうじ}(阿南市)は、予定の第一鉄分補給ポイント。山頂のお寺に行くためのロープウェイがあるのだぁ。やったネ♪
ゴンドラがなかなか立派。ガイドさんによると、ゴンドラの中央にある椅子は、お客さんが少ない時の死重を兼ねるとのこと。大雨警報が出る中、お客さんは少ないわけだ。
写真 太龍寺ロープウェイの車両と車内(2018年7月5日10時40分頃、太龍寺付近にて)

では、出発ぅ。全長も西日本最長の2775メートルと立派。
出発すると川を超え、さらに山を越える。天気が良ければ、もっと素晴らしい景色だろうが、悪天候で運休という最悪事態も想定されただけに、文句は言えない。
写真 太龍寺ロープウェイの車窓(2018年7月5日10時50分頃、太龍寺付近にて)

二十二番札所の平等寺{びょうどうじ}(阿南市)を周って、二十三番札所の薬王寺{やくおうじ}(海部郡美波町)へ移動中に、牟岐線の新野{あらたの}駅付近で、再び列車に遭遇。
これも待ち伏せ。列車の運転頻度が少ないので、偶然ではなかなか難しい。
写真 牟岐線のキハ1200型(2018年7月5日13時頃、平等寺〜薬王寺間、新野駅付近にて)

徳島県最後の札所の薬王寺を周って、高知県最初の二十四番札所の最御崎寺{ほつみさきじ}(室戸市)へ移動中に、牟岐駅を探検。
構内を外から見渡せる。ホームには列車が居て、間もなく徳島方面に出発していった。
写真 牟岐線の駅構内(2018年7月5日15時頃、薬王寺〜最御崎寺間、牟岐駅にて)

牟岐駅を過ぎても、高知県はまだまだ遠い。そもそも、薬王寺から最御崎寺までは約70kmもあるし。
でも、正統な「歩き遍路」の人も居るんだよなぁ。今日中には、着かないよなぁ。大変だなぁ。
写真 歩き遍路(2018年7月5日15時40分頃、薬王寺〜最御崎寺間にて)

夕刻、お寺の門限の17時ぎりぎりに、最御崎寺に到着。ふぅ。
最御崎寺は室戸岬の先端にあり、すぐ近くに灯台がある。これも「日本の灯台50選」の1灯だ。灯台の背が意外に低いのは、立っている場所が断崖絶壁の上だから。
天気が良ければ、もっと素晴らしい景色だろうが、四国全部が大雨警報の中、通交止めという最悪事態も想定されただけに、文句は言えない。(-_-)そんなのばっか。
灯台訪問記録
写真 室戸岬灯台(2018年7月5日16時50分頃、最御崎寺付近にて)

最御崎寺を周って、お遍路三日目は終了。
最御崎寺付近のホテルに宿泊。ここも、大浴場付きだぜぃ、ふーっ。

【初利用駅】太龍寺ロープウェイ/鷲の里駅、太龍寺駅
【初乗り】太龍寺ロープウェイ/鷲の里駅〜太龍寺駅
【完乗】太龍寺ロープウェイ/鷲の里駅〜太龍寺駅


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