番外編(314-2)、乗り潰し(9)(20181208)

同窓会の宴会は盛り上がり、お酒も少々飲み過ぎたが、翌日は早めに目が覚めた。

そう、せっかく鹿児島まで来たのに、惰眠を貪{むさぼ}るのは勿体ない。なので、天文館のホテルから鹿児島駅に早々に移動した。

写真鹿児島市電の7000形7000A号車(2018年11月11日7時10分頃、鹿児島駅前駅にて)

駅前の喫煙所でユルりと一服してから、鹿児島駅から指宿{いぶすき}方面に出発した。日曜日だが、この時間は、観光客は少なく学生さんが大勢居た。ご苦様です。

列車は快速なのはな号。失業中につき、特急は自粛。(-_-)だな。

写真キハ200系快速なのはな号(2018年11月11日7時50分頃、鹿児島駅にて)

鹿児島を出発してしばらくすると、錦江{きんこう}湾が見えた。天気は良いが、少し霞{かすみ}がかかっていた。でも、いい景色だ。

写真錦江湾(2018年11月11日8時30分頃、鹿児島駅～喜入駅間にて)

別に、喜入に用事はないのだが、せっかく時間があるのに、ただ乗っているだけでは勿体ない。

駅前で一服してから、海までブラブラと散歩した。広々とした静かでキレイな海だった。車窓から見るのもいーが、立ち止まって見るのもいーものだ。

喜入で道草をしている間に、同窓会の仲間のH氏2名・K氏・S氏2名・T氏の6人が車で追い付いてきた。

スマホでこちらの位置を連絡していたら、生見{いくみ}駅の先でワタシが乗っている列車の写真を車から撮ってくれた。

写真キハ40系(2018年11月11日9時50分頃、生見駅付近にて)

撮り鉄はいつものことだが、撮られ鉄は初めてだ。何よりの記念になる。ありがたいなぁ。

写真キハ40系(2018年11月11日9時50分頃、生見駅付近にて)

終点の指宿に到着、下車。二度と来ることはあるまいと思っていたが、またこうして来ることになるとは、不思議なものだ。

駅前で一服してから、商店街をブラブラと散歩し、昼ご飯を食べた。

指宿駅に戻り、次の列車に乗車。じつは、この列車こそ本命、指宿枕崎線の終点の枕崎まで行く列車だ。枕崎まで行く列車の運行本数は極端に少なくて、鹿児島中央を4時51分発の列車(山川で乗り継ぎ)の次が10時5分発、つまりこの列車なのだ。

隣の山川駅に到着すると、改札に何やら人だかりが見えた。ワタシが乗っていた2両編成の後ろの車両は扉が開かないので、前の車両に移動すると、同窓会の仲間がわざわざ出迎えに来てくれていた。いやー、楽しいなぁ。

フツーなら皆と一緒に車で移動すべきところを、鉄ちゃんだからと勝手に列車で移動しているのに、気を悪くするどころか、いろいろと気にかけてくれて、本当にありがたいなぁ。

写真同窓会の仲間(2018年11月11日11時40分頃、山川駅にて)

山川駅を出てしばらくすると、JR日本最南端の駅、西大山駅に到着。

車内でもその旨がアナウンスされ、また5分ほど停車してくれる。なので、多くの乗客がホームに降りて、開聞岳を背景に最南端の記念碑を撮る。いつか見た景色だ。でも、ワタシももう一回撮ろうっと。(-_-)なのか。

西大山駅を出て、気分はラストスパート。そして、ついに終点の枕崎に到着、下車。

これで、指宿枕崎線を完乗だ。さらに、最南端の始終点駅もゲットだ。鹿児島から約100km、門司から約500km、東京から約1600km、思えば遠くに来たもんだ。

せっかくここまで来ながら、折り返しの列車に乗るので、滞在時間はわずかに約20分。勿体ないと言えば、これ以上勿体ないこともないが、仕方ない。

枕崎灯台には心惹かれるが、駅前広場に描かれた灯台がなかなか立派なので、良しとする。

枕崎から西頴娃{にしえい}まで戻り、下車。駅で同窓会の仲間と合流し、車で知覧へ。

知覧では特攻記念館を見学した。ここも、一度は見ておかねばな。例によって涙がポロポロ流れるかと思ったけど、意外にもそうではなかった。おそらく、特攻作戦を計画したり命令したりしたあげく、責任を逃れた上官達にむしろ腹が立つようになったからだろう。

写真特攻記念館(2018年11月11日14時30分頃、知覧市街にて)

そのあと、武家屋敷町を散歩したり、マッタリとお茶したりした。

では、撤収。知覧から鹿児島へ戻ったら、また宴会だぜぃ。

写真鹿児島市電の駅案内板(2018年11月11日21時頃、市役所前にて)